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公開日:2022.06.19 / 最終更新日:2023.03.17

留学の種類とそれぞれの学べる内容

「留学したいものの種類が多すぎて自分に合っている方法がわからない」などと感じていませんか。

交換留学・語学留学・短期留学など、さまざまな種類があるため混乱している方が多いでしょう。とはいえ、適当に選ぶことはおすすめできません。種類により、目的や学べる内容は異なるからです。

この記事では、主な留学の方法13種類をピックアップして、それぞれの特徴を解説しています。
以下の情報を参考にすれば、各留学方法の目的や学べる内容を理解して、自分に合っているものを選べるようになるはずです。

外国で学びたい、外国で生活したいなどと考えている方は参考にしてください。

外国大学の日本校

留学の種類


代表的な留学の種類は次の通りです。

海外大学進学

海外の大学へ進学し、学位取得を目指す留学です。卒業に要する期間はケースで異なります。

主な目的は学位の取得ですが、外国語で授業を受けて外国語で生活するため語学力の向上も目指せます。
例えば、アメリカの大学へ進学すれば、専門分野の確立と英語力の向上を目指せるでしょう。
また、現地の学生や他の留学生と一緒に学ぶため、異文化を体験し世界中に人脈を作ることもできます。

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交換留学(派遣留学)

在学中の大学と学術交流協定を結んでいる海外の大学へ、1年または1学期程度、留学する制度です。大学によっては、派遣留学と呼ぶところもあります。
ポイントは、留学期間終了後に在学中の大学へ戻ることと留学期間中に取得した単位が在学中の大学でも認められることです。

目的はケースで異なりますが、基本的には海外の大学で単位を取得することと国際交流といえるでしょう。在学中の大学の修業年数に通算される状態で、海外の大学で専門性・語学力などを磨ける点が魅力です。

高校留学

現地の高校生と一緒に、海外の高校で学ぶ留学です。留学期間はケースで異なります。
具体的には、1学期程度で終了するケースもあれば、入学から卒業まで海外の高校で学ぶケースもあります。

主な目的は期間で大別できます。短期間のものは異文化交流、長期間のものは高校卒業を目的としているケースが多いでしょう。いずれにせよ、日本とは異なる環境で過ごすことで国際感覚を養うことや人間力を育てることができます。

もちろん、学力、特に語学力を伸ばすことも可能です。

語学留学

外国語を学ぶための留学です。決まった形はありませんが、基本的には現地の語学学校や大学のキャンパスなどで外国語の教育を受けます。期間もケースによりさまざまです。1週間で終了するケースもあれば、1年以上現地に滞在して外国語を学ぶケースもあります。

目的も人により異なります。例えば、キャリアアップのために語学力を向上させる、進学や就職のために語学力を向上させるなどが考えられます。

いずれにせよ、現地で生活しつつ語学力の向上を目指せる点が魅力です。

短期留学

1~12週間程度で終了する留学です。学生や社会人に利用されています。いずれも夏季休暇や冬期休暇などの長期休暇を利用して行うケースが多いといえるでしょう。
基本的には、現地の語学学校へ通い外国語を学びます。外国語以外に、現地の料理や文化などを学べるプログラムもあります。

短期留学の主な目的は語学力の向上ですが、期間が短いため大きく向上させることは難しいかもしれません。しかし、外国の文化に触れられるため、人生観を変えるきっかけになることや本格的な留学をしたいと思うきっかけになることがあります。

国内留学

日本国内で海外留学とよく似た環境を作り出し、語学力を向上させる取り組みです。

国内留学には、さまざまな方法があります。例えば、合宿制英会話学校へ通う、外国大学の日本校へ通うなどが考えられます。いずれも、校内では英語を使った生活を体験できます。

国内留学の主な目的は、海外へ出かけず語学力を向上させることです。体験できること、学べることは、方法により異なります。

長期間の休みを取りにくい社会人、留学費用を抑えたい/将来的に長期留学に挑戦したい学生などに活用されています。

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クロス留学

一部の大学が採用している留学制度です。
具体的な制度設計は大学で異なりますが、基本的には第二外国語を母国語とする国の大学へ留学し専攻言語と第二外国語の習得を目指します。
例えば、専攻言語が英語、第二外国語がフランス語であれば、フランスの大学へ留学し英語とフランス語を学びます。

2つの言語の習得を同時に目指せる点が特徴です。留学先で取得した単位は、卒業単位として認められます。2つの言語を学べる点と異文化を経験できる点が魅力といえるでしょう。

休学留学

在学中の大学などを休学して留学する方法です。大学などの留学制度を利用しない点がポイントといえるでしょう。
基本的には、留学エージェントなどを利用することになります。メリットは、希望に合わせた留学プログラムを自分で設計できることです。例えば、外国語を学びながら専攻分野とは異なる勉強をすることもできます。

ただし、大学の卒業単位としては認められません。外国で滞在して語学力を伸ばせる点と希望する体験をできる点が魅力です。

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留学エージェントの選び方

ダブルデグリー

日本の大学と海外の大学で学び両方の学位を取得できる制度です。
よく似た制度としてパラレルディグリーをあげられます。パラレルディグリーとの違いは、1~2年程度の留学を必要とすることです。つまり、日本の大学在学中に海外の大学へ留学し、留学先を卒業してから日本の大学も卒業します。

主なメリットは、2つの大学を卒業するまでの期間を短縮できることです。また、海外の大学で学位を取得するため、高度な語学力と専門性も身につけられます。もちろん、価値観や人脈を広げることも可能です。

オンライン留学

オンラインで海外留学とよく似た体験をできるプログラムです。
具体的には、海外の学校の講義を受講することや他の国や地域から参加している留学生と交流することなどができます。例えば、留学生同士でディスカッションをするなどが考えられます。

ただし、実際に経験できる内容はプログラムで異なります。オンライン留学の魅力は、社会情勢に関わらず海外留学とよく似た体験をできることです。語学力を磨くことはもちろん、国際交流もできます。

海外インターンシップ

海外インターシップは、海外での就業体験を指します。海外留学中にインターン先を見つけるケースと日本でインターン先を見つけてから海外へ出かけるケースがあります。
基本的には、前者が海外インターンと考えてよいでしょう。

海外インターンの主な目的は、海外でキャリアを積むことです。現地での就職につなげられる可能性があります。海外の商習慣を学べる点や新たな海外ネットワークを構築できる点も魅力です。

ホームステイ

現地のホストファミリー宅に住み込む留学です。ホストファミリー宅から大学や語学学校へ通うこともできます。ホームステイの期間はケースで異なります。

主な目的は、現地の家庭に滞在して語学力を磨くとともに生活・文化などを体験しつつホストファミリーと交流をはかることです。家族の一員として生活することで、現地の生活習慣や外国人とのコミュケーション方法などを学べます。

ワーキングホリデー

二か国・地域間の協定に基づき、相手国で休暇を楽しみながら、滞在期間中に必要な旅行・滞在資金を賄うため付随的な就労を認める制度です。制度を導入している国と地域は、オーストラリア・ニュージーランド・カナダ・イギリスなど、26カ国・地域です(令和2年4月時点)。
制度を利用できる年齢は、原則18歳以上30歳以下となっています。

ワーキングホリデーの目的は、相手国の文化・生活を理解することです。現地で、原則1年間、生活できるため語学力の向上も見込めます。滞在期間中に語学学校へ通うことも可能です。

外国大学の日本校

自分に合っている留学方法を見つけましょう


留学の種類を紹介しました。目的や学べる内容は種類により異なります。それぞれの特徴を理解して、自分に合っている留学方法を選択することが重要です。

アリゾナ州立大学サンダーバードグローバル経営学部について

アリゾナ州立大学サンダーバードグローバル経営学部(以下、サンダーバード)は、1946年創立以来、75年以上の歴史を持つ、グローバルビジネスおよびグローバルマネジメントに特化した、高等教育機関です。

キャンパスには世界中から生徒が集まっており、その様子は「小さな国連」と呼ばれるほど。ダイバーシティな環境下で学ぶことにより、グローバルな視点や多文化への理解、協調性、そして将来のグローバルリーダーとしての力を養えます。

サンダーバードの卒業生たち

サンダーバードのアラムナイ(卒業生)は、世界約145ヶ国45,000人以上の卒業生からなり、その結びつきは他のビジネススクールでは見られない、非常に強固なものとして、世界的にも有名です。

アリゾナ州立大学サンダーバードグローバル経営学部広島大学グローバル校の紹介

サンダーバードが提供している「グローバルマネジメント学」「国際貿易学」の学士号を、日本でも学べる新プログラムがスタートしました。

日本国内にいながら、世界トップレベルのマネジメントスクールの授業を受け、アメリカの正規の大学の学士号を取得できます。

プログラム詳細はこちら

アリゾナ州立大学サンダーバードグローバル経営学部広島大学グローバル校は「外国大学の日本校」です

広島大学と75年以上の歴史をもつアリゾナ州立大学サンダーバードグローバル経営大学院が連携した学士号プログラムです。

本プログラムは文部科学省により「外国大学の日本校」として指定を受けております。
「外国大学の日本校」については、文部科学省のホームページをご覧ください。
外国大学等の日本校の指定:文部科学省

プログラムについて

取得できる学士号はアリゾナ州立大学の「グローバルマネジメント学」と「国際貿易学」の2種類です。

「グローバルマネジメント学」では、グローバルな環境で活躍するためのマネジメント力を学べるプログラムとなっています。

「国際貿易学」ではグローバルにビジネスを行うための政治的・文化的・経済的側面への理解を深めながら、国際貿易分野で活躍するために必要なスキルを学びます。

本プログラムでは、1・2年次を広島大学のキャンパスで、3・4年次をアリゾナ州で学びます。 広島を含め、4年間全ての授業が英語で行われますので、国内にいながらでもグローバルな環境で世界有数の大学によるグローバルマネジメントを学ぶことが可能です。

また、「国際貿易学」の学位取得後はアメリカでのOPT(Optional Practical Training)を取得し、卒業後アメリカで3年間の就労資格を得られます。

サンダーバードの国際貿易学はQS 国際貿易学ランキングにて「世界第1位」を獲得

サンダーバードの国際貿易学は、QSワールド大学ランキングの国際貿易学専攻で世界第1位を獲得しました。
QSワールド大学ランキングでは、修士課程(大学院)を専攻別に分け、以下の各項目について評価・選定したランキングを毎年発表しています。

  • プログラムの内容
  • 革新的な教育方法
  • 学生が就職できるように大学がどのように準備しているか

サンダーバードは上記の各項目で、最高評価を獲得しています。

詳しくはこちら

卒業後の進路について

サンダーバードの卒業生は、国際機関、グローバル企業をはじめ、各国政府やNPO団体など多種多様な分野において、世界を舞台に活躍。
在学中の進路支援にも力を入れており、世界中の卒業生ネットワークを活用した進路支援を行っています。

また、本学の修士課程であるMGM(Master of Global Management)プログラムへ進学する学生も多くいます。 ※MGMとは、通常のMBAではなく、全てのクラスがグローバルな視点で構成され、 “第4次産業革命の時代に必要とされ、本当の意味でグローバルに活躍できる真のリーダーを育てる”ことを目的とした修士号です。

将来の選択肢を広げるためにも、日米両キャンパスでグローバルな視点で構成されたプログラムを学べるユニークな形の留学に挑戦してみるのはいかがでしょうか。

サンダーバードでは、日本オフィスにて日本人スタッフが個別に留学サポートの相談を受付ています。将来グローバルに活躍したいなど、海外にご興味のある学生の方は、ぜひご相談ください!

【外国大学の日本校認定】アリゾナ州立大学サンダーバードグローバル経営学部 広島大学グローバル校の詳細はこちら

 

コラム監修者

監修者の写真

夫馬 賢治Kenji Fuma

株式会社ニューラル

代表取締役CEO

<略歴>

信州大学グリーン社会協創機構特任教授。アリゾナ州立大学サンダーバードグローバル経営大学院MBA。ハーバード大学大学院サステナビリティ専攻修士。東京大学教養学部国際関係論専攻卒。東証プライム上場企業、機関投資家、スタートアップ企業、ベンチャーキャピタルの社外取締役やアドバイザリーを多数務める。環境省、農林水産省、厚生労働省のESG分野の委員会委員を複数兼任。Jリーグ特任理事、ウォーターエイドジャパン理事、MASHSING UP理事。留学経験を活かしたグローバル視点での戦略立案を得意とする。国内外のテレビ、ラジオ、新聞、雑誌で解説を担当。

<主な著書>

ネイチャー資本主義』(PHP新書)

超入門カーボンニュートラル』(講談社+α新書)

データでわかる 2030年 地球のすがた』(日経プレミアシリーズ)

ESG思考』(講談社+α新書)

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