高校生が留学するメリットは?留学方法やおすすめの留学先もご紹介
グローバル化が進む中で、留学する高校生も増えていますが、高校生のうちに留学するメリットは何なのでしょうか。
留学したい!と思ってはいても、留学することでどんなメリットがあるのか、またはどんなデメリットがあるのかは必ず知っておきたいポイントの一つです。
本記事では高校生が留学するメリット・デメリットをはじめ、おすすめの留学先である国をいくつかピックアップ。 留学を検討している方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
高校生で留学する方法
ここでは高校生で留学する方法について解説します。一口に留学と言っても、留学方法には大きく分けて2つの方法があります。
それぞれの留学方法の特徴やかかる費用などもまとめました。
方法1、卒業留学
卒業留学とは、高校1〜3年間を海外の高校に通い、卒業する留学方法を指します。
出発時期や留学期間は国や高校によって異なるものの、一般的には海外の高校に3年間通い卒業する流れです。
上記以外にも高校1年生は日本の高校に通い、2年と3年海外の高校に通い、卒業する方法もあります。
卒業留学は、数年は留学することになるので、留学期間が長いのが特徴的。
また日本に帰国後、帰国子女として国内の大学へ進学したり、海外でそのまま進学・就職することもできるなど、進路の幅広さが魅力です。
費用はおおよそ200~900万円ほどかかるといわれていますが、行く高校の学費や生活費や留学する地域によっても価格帯に差がうまれてきます。
方法2、長期・短期留学
長期・短期留学とは、卒業留学よりもメジャーで、期間を決めて留学する方法です。
高校を休学して行ったり、夏休みや冬休みといった長期休みを利用したりすることで行けるのが特徴。
卒業留学よりも、比較的手軽にできる留学方法です。 日本の高校に通っている方で長期・短期留学する方は、留学で取得した単位を帰国後、日本の高校の単位に反映できる場合もあるので、あらかじめ先生に確認・相談しておくのがおすすめ。
長期・短期留学の中でも種類があり、費用をすべて自分で負担する「私費留学」と、留学先の生徒と交換する形で留学する「交換留学」があるので、こちらもあらかじめ先生によく確認・相談するとよいでしょう。
費用は期間によって差があるものの、数週間~1ヶ月の短期留学でおよそ50万円程度、1年程度の長期留学でおよそ200~600万円ほどです。
高校生で留学するメリット
ここからは高校生で留学するメリットについてご紹介します。
高校生で留学するのはちょっと早すぎるのでは…と親に反対されている方などは、ぜひ参考にしてみてくださいね。
メリット1、語学上達のスピードが早い
高校生で留学するメリットの一つが、高校生は若さゆえに吸収力が高く、語学上達のスピードが早い点です。
大人になるにつれて単語の暗記力や語学の吸収力も低下する傾向にあるため、若いうちに吸収できるものはしておくことは大切。
吸収力が高いうち、そして語学上達のスピードが早いうちに、たくさんの知識を吸収できれば、学校で学ぶ以上のスキルが身につくでしょう。
メリット2、自立心や行動力が身につく
高校生で留学すれば、早くに自立心や行動力が身に付きます。
留学する前の手続きといった準備段階から、すでに自分で考えて動かなければならない事が多く、ましてや馴染みのない土地に足を運ぶわけですから、一層自立心が芽生えるでしょう。
わからないことは自分で調べる、それでもわからなければ人に聞く、など一人で解決しなければならない場面に必然と出会うのが自分自身を成長させてくれます。
メリット3、多様な価値観に触れることが出来る
高校留学に限らず、留学そのものは多様な価値観や文化に触れることができます。
日本とは異なる価値観や文化に触れられるので、日本では気づかなかった視点が生まれたり、個性を尊重できるようになるなど、人として大きくなれることもあるでしょう。
また日本にいると当たり前だと思っていたことも、海外に行くことで、客観視することができ、視野が広がります。
メリット4、将来の選択肢が広がる
高校留学は、将来の選択肢が広がるのもメリットの一つです。
上記に挙げたように、多様な文化に触れられることで、自分の固定化された価値観が広がり、将来就きたい職業や目指す働き方などの選択肢が増えることもあるでしょう。
また学んだ語学は海外で働くのであれば必ず活かされますし、個人を理解し許容できる懐やマインドは、グローバル化が進む中で、自分を一回り大きくしてくれます。
高校生で留学するデメリットとその解消法
ここからは高校生で留学するときのデメリットとその解決方法についてご紹介します。 高校生で海外留学すると経験値やスキルを獲得できる一方、デメリットもあります。
デメリットの解消法を知って、それでも留学したいと思えるのかどうかも、あわせて確認してみてくださいね。
デメリット1、言語の壁
留学のほとんどは、言語や語学を学びに行くわけですから、特に言語がわからない初めのうちは言語の壁にぶつかることもあるでしょう。
「言葉が通じない」「コミュニケーションが取れない」そんなとき、孤独感を感じたり、言語を習得できるか不安になったりといった経験もよく耳にします。
そのほかにも、言語の壁がゆえに友達ができない、友達に避けられている気がするといった疎外感が生まれ、ましてやその状況を家族といった心の許せる人へ直接相談もできないわけですから、孤独感はより一層増します。
そんなときは消極的になりがちですが、以前よりももっと積極的に話しかけたり、トライアンドエラーを繰り返したりと、失敗してもめげない覚悟が必要です。 根性論に近いものがありますが、やはり言語の習得が徐々に自分を助けてくれるでしょう。
デメリット2、ホームシック
若いうちに海外に行くのであれば、日本が恋しくなるホームシックになる方は多いです。
慣れ親しんだ味の料理が食べられなかったり、ピザやポテトなどジャンキーな食べ物ばかりでしんどかったり…と感じることも。
留学は、生活スタイルがガラリと変わるケースが多いので、ホームシックになりがちです。 食文化や習慣を理解する上で必要だ!と思えればよいのですが、やはり気持ちに嘘はつけないもの。
ホームシックの対策・解消法としては、日本のレトルト食品を持って行っておくことや時折日本食レストランに行くなどして、日本を感じてみるのもよいでしょう。
デメリット3、国語力の低下
高校生留学のデメリットの一つに、国語力の低下が挙げられます。
留学することで、英語力や現地の言語力は上がる一方、反対に国語力が低下することもあるようです。 海外では日本語はもちろん、漢字は一切使わない環境なので、卒業留学をする方や長期留学をする方にとって、国語力の低下は留学ならではのデメリットです。
デメリット4、大学入試までに時間がない
高校生で留学するのであれば、大学入試まで時間がないこともデメリットです。
留学先から帰国して大学入試を受験する場合、留学期間によっては、すぐに受験シーズンになるケースも。英語は完璧だとしても、ほかの科目の対策に割ける時間は限られています。
数年単位で留学したい場合は、できるだけ高校1年生のときに留学するなど、受験に合わせてスケジュールを前倒しにするのがおすすめです。
「高校留学後のその後、進路は?日本もしくは海外への進学か」では、日本の大学に進学したい場合の入試方法について紹介しております。
高校生でおすすめの留学先
ここからは、高校生の留学におすすめな国を厳選してご紹介します。
国ごとの特徴も解説するので、自分に合う環境かどうかなども含めてご自身でも調べてみてくださいね。
アメリカ
高校生留学の定番地!多国籍豊かで語学以外の学びもある「アメリカ」。
アメリカは留学先の起源としても人気で、語学はもちろん映像や音楽、演技など、あらゆるジャンルの留学にも対応できる高校が多いのが特徴的。
広大な土地があり、自然に特化した地域やトレンドを感じられる都会の地域など、同じ国内でもいろんな留学方法が可能です。
またアメリカは世界中の国々から人が集まり、多国籍文化でも有名なので、個人や個性を尊重するマインドも学べます。
【関連記事】
アメリカの治安事情について気になる方は「アメリカ留学前に知っておこう!治安の良い都市・悪い都市と身を守る方法」の記事をご覧ください。
アメリカ留学のメリット・デメリットについて気になる方は「アメリカ留学のメリット・デメリット」の記事をご覧ください。
アメリカ留学の費用について気になる方は「アメリカ留学にかかる費用の内訳と節約方法をチェック」の記事をご覧ください。
カナダ
豊かで広大な自然と異国情緒豊かな国「カナダ」。
カナダは留学先の定番なので、交換留学生や移民とも知り合いになれる可能性が高い地域です。
アメリカ同様幅広い土地を持ち、ウィンタースポーツでも有名な土地ですが、四季折々の季節感が楽しめます。 英語が公用語なものの、実はフランス語も公用語で、いろんな文化を体感できるのが魅力的。
多民族国家であることから、比較的日本の留学生への対応も温かく、協調性が高いです。だからこそ、英語があまり得意でない方や住みやすさ重視の方におすすめ。
オーストラリア
日本でも留学する高校生が多い国の一つ「オーストラリア」。
オーストラリアは、日本との距離が近い以外にも、銃の所持が規制されており、治安面でも安心と、留学についてのメリットが多いです。 世界から見てもオーストラリアの教育水準は高く、国内にある大学の5分の1が世界大学ランキングTOP100に選出されているほど。質の高い教育を受けられるわけです。
オーストラリアも多民族国家なので、グローバルな感覚が身に付きます。 アメリカやヨーロッパに比べると、近いこともあって留学費用も比較的安め、それでいて教育の質自体は良いのでコスパよく留学できる国の一つといわれているのです。
ニュージーランド
のどかな雰囲気でゆったり学べる「ニュージーランド」。
今回ご紹介している国々の中で最ものどかな地で、人口は国全体でおよそ450万人と少なく、温暖な気候が過ごしやすいと人気です。 治安もほかの海外に比べると比較的よく、一人でバス通学できるほどで、行動範囲の自由度は高いでしょう。
留学生における必須項目や教育委員会等もないので、行きたいと思った高校に願書を出せます。留学するまでのハードルがかなり低いため、初めての海外留学におすすめです。
自由度が高い分、工夫や努力しなければただ楽しいだけで終わってしまいます。そうならないためにも、自己管理は必須です。
高校生留学で変わる自分の価値観と将来設計
今回は高校生が留学するときのメリット・デメリット、そして留学するときのおすすめの国についてご紹介してきました。
若いうちに留学というと、まだ一人前じゃないのに!と親に反対されるかもしれませんが、一人前じゃない今だからこそ吸収できるものや習得しておきたいものもあります。 そこをメリットと受け取るか、デメリットと感じるのかは、自分次第。
留学は語学学習はもちろん、語学以外にも人として大切なことを教えてくれるので、ぜひ検討してみてくださいね。 高校生留学で自分の価値観を変え、充実した将来設計を組み立ててみましょう。
アリゾナ州立大学サンダーバードグローバル経営学部について
アリゾナ州立大学サンダーバードグローバル経営学部(以下、サンダーバード)は、1946年創立以来、75年以上の歴史を持つ、グローバルビジネスおよびグローバルマネジメントに特化した、高等教育機関です。
キャンパスには世界中から生徒が集まっており、その様子は「小さな国連」と呼ばれるほど。ダイバーシティな環境下で学ぶことにより、グローバルな視点や多文化への理解、協調性、そして将来のグローバルリーダーとしての力を養えます。
サンダーバードの卒業生たち
サンダーバードのアラムナイ(卒業生)は、世界約145ヶ国45,000人以上の卒業生からなり、その結びつきは他のビジネススクールでは見られない、非常に強固なものとして、世界的にも有名です。
アリゾナ州立大学サンダーバードグローバル経営学部広島大学グローバル校の紹介
サンダーバードが提供している「グローバルマネジメント学」「国際貿易学」の学士号を、日本でも学べる新プログラムがスタートしました。
日本国内にいながら、世界トップレベルのマネジメントスクールの授業を受け、アメリカの正規の大学の学士号を取得できます。
アリゾナ州立大学サンダーバードグローバル経営学部広島大学グローバル校は「外国大学の日本校」です
広島大学と75年以上の歴史をもつアリゾナ州立大学サンダーバードグローバル経営大学院が連携した学士号プログラムです。
本プログラムは文部科学省により「外国大学の日本校」として指定を受けております。
「外国大学の日本校」については、文部科学省のホームページをご覧ください。
外国大学等の日本校の指定:文部科学省
プログラムについて
取得できる学士号はアリゾナ州立大学の「グローバルマネジメント学」と「国際貿易学」の2種類です。
「グローバルマネジメント学」では、グローバルな環境で活躍するためのマネジメント力を学べるプログラムとなっています。
「国際貿易学」ではグローバルにビジネスを行うための政治的・文化的・経済的側面への理解を深めながら、国際貿易分野で活躍するために必要なスキルを学びます。
本プログラムでは、1・2年次を広島大学のキャンパスで、3・4年次をアリゾナ州で学びます。 広島を含め、4年間全ての授業が英語で行われますので、国内にいながらでもグローバルな環境で世界有数の大学によるグローバルマネジメントを学ぶことが可能です。
また、「国際貿易学」の学位取得後はアメリカでのOPT(Optional Practical Training)を取得し、卒業後アメリカで3年間の就労資格を得られます。
サンダーバードの国際貿易学はQS 国際貿易学ランキングにて「世界第1位」を獲得
サンダーバードの国際貿易学は、QSワールド大学ランキングの国際貿易学専攻で世界第1位を獲得しました。
QSワールド大学ランキングでは、修士課程(大学院)を専攻別に分け、以下の各項目について評価・選定したランキングを毎年発表しています。
- プログラムの内容
- 革新的な教育方法
- 学生が就職できるように大学がどのように準備しているか
サンダーバードは上記の各項目で、最高評価を獲得しています。
卒業後の進路について
サンダーバードの卒業生は、国際機関、グローバル企業をはじめ、各国政府やNPO団体など多種多様な分野において、世界を舞台に活躍。
在学中の進路支援にも力を入れており、世界中の卒業生ネットワークを活用した進路支援を行っています。
また、本学の修士課程であるMGM(Master of Global Management)プログラムへ進学する学生も多くいます。 ※MGMとは、通常のMBAではなく、全てのクラスがグローバルな視点で構成され、 “第4次産業革命の時代に必要とされ、本当の意味でグローバルに活躍できる真のリーダーを育てる”ことを目的とした修士号です。
将来の選択肢を広げるためにも、日米両キャンパスでグローバルな視点で構成されたプログラムを学べるユニークな形の留学に挑戦してみるのはいかがでしょうか。
サンダーバードでは、日本オフィスにて日本人スタッフが個別に留学サポートの相談を受付ています。将来グローバルに活躍したいなど、海外にご興味のある学生の方は、ぜひご相談ください!
【外国大学の日本校認定】アリゾナ州立大学サンダーバードグローバル経営学部 広島大学グローバル校の詳細はこちら
コラム監修者
<略歴>
信州大学グリーン社会協創機構特任教授。アリゾナ州立大学サンダーバードグローバル経営大学院MBA。ハーバード大学大学院サステナビリティ専攻修士。東京大学教養学部国際関係論専攻卒。東証プライム上場企業、機関投資家、スタートアップ企業、ベンチャーキャピタルの社外取締役やアドバイザリーを多数務める。環境省、農林水産省、厚生労働省のESG分野の委員会委員を複数兼任。Jリーグ特任理事、ウォーターエイドジャパン理事、MASHSING UP理事。留学経験を活かしたグローバル視点での戦略立案を得意とする。国内外のテレビ、ラジオ、新聞、雑誌で解説を担当。
<主な著書>
『ネイチャー資本主義』(PHP新書)
『超入門カーボンニュートラル』(講談社+α新書)
『データでわかる 2030年 地球のすがた』(日経プレミアシリーズ)
『ESG思考』(講談社+α新書)