留学先の国・学校の決め方と選び方

留学したいと思っても、どこに留学したらよいかわからない!どんな英語を学べるのか知っておきたい!学校選びはどうしたら良いか不安!と思う方も多いはず。
本記事では、留学先の国・学校の選び方・決め方をまとめてご紹介します。
国を選ぶうえで知っておくべきポイントや学校を選ぶうえでおさえておくべきポイントも解説するのでぜひ参考にしてみてください。
目次
留学先の決め方・選び方
ここでは、留学先の国の決め方をご紹介。 観光ではなく現地で学びながら生活するわけですから、あらゆる面で自分に合うか知っておくことが大切です。
費用
留学先を決める上で、最も押さえておきたいポイントが「費用」です。
費用には、現地での生活費・学費・準備費などが含まれます。 生活費は寒い地域に行くのであれば服や手袋、マフラーなどの防寒グッズも必要になってきますし、行く地域によって費用帯は千差万別。
学費も留学する学校(私立・公立など)によって幅があるのに加え、同じ学校でも年によって学費の変更があるかもしれないので、都度チェックが必要です。
学費については、実際に行きたい学校の公式サイトをチェックすると安心です。
英語に自信がない方でもグーグル翻訳を使えば、和訳してくれるので、できるだけ公式サイトを見て信憑性のある確かな情報を入手しましょう。
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治安
留学先の国を決めるとき、費用とともに最も重要なポイントになってくるのが治安事情。
<治安の良い国>
- アイスランド
- ニュージーランド
- ポルトガル
- オーストラリア
- デンマーク
- カナダなど
<治安の悪い国>
- アフガニスタン
- ベネズエラ
- 南アフリカ
- パプアニューギニア
- ジャマイカなど
上記に載っていないアメリカでも、州や地域によって状況が異なるので、事前に調査しましょう。
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気候
留学先の国を選ぶときは、気候や風土、天候が自分に合っているのか確認する必要があります。
留学と言えば学校基準で選びがちですが、気候や天候は生活する上で、大きな影響を与えるからです。
基本的に日本より下にある国だと暖かく、日本より上に行けば行くほど寒い国ということを覚えておくと目安になります。
あらかじめ行きたいと思っている候補の国の気候は、過ごしやすいのかを調べておきましょう。
都会か田舎かの周辺環境
留学先の国・地域を決めるときは、暮らす場所が都会か田舎か、周辺環境をよく確認しましょう。 やはり人気の留学先は観光もでき、レベルの高い学校も多い都会ですが、都会にはない落ち着いた環境があるのは田舎ならではです。
|
都会 |
田舎 |
---|---|---|
メリット |
・観光地・娯楽施設も多い ・レベルの高い学校が多い ・生活に困らない ・日本食が食べられる |
・自然が多くのんびりと学べる ・現地の人とふれあいやすい ・学費が安い ・勉強に集中できる |
デメリット |
・自然が少ない ・落ち着いた環境に欠ける場合がある ・学費が高い ・ドライな対応が多い |
・観光地・娯楽施設が少ない ・車がないと移動できない ・競争心が少ない |
都会には都会のメリット・デメリットがあり、田舎には田舎のメリット・デメリットがあるので、自分に合った方を選択しましょう。
ビザなどの手続き面
留学する国を決めるときは、ビザ・留学の手続きがしやすいのかどうかも大切です。
国によってビザや留学の手続きの難易度は異なり、必要書類が手元に来るまでの時間もバラバラ。
パスポート申請料こそどの国に留学するにも同じですが、ビザ申請料は国ごとで異なり、為替レートによっても変動があります。
国や留学する期間によって必要なビザも異なるため、行きたい国はどのようなビザの対応が必要なのか調べておきましょう。
英語の訛り・アクセントの違い
英語圏に留学する場合、国によって英語の発音の訛りやアクセントの違いがあります。 俗に言うアメリカ英語、イギリス英語、といったように、国ごとに差があるのです。
もし好きな英語のアクセントや訛りがある、という方は、その基準で留学先の国を決めるのもひとつ。
英語学習以外の切り口
留学先の国を決めるうえで、英語学習以外の切り口も見ておきましょう。
留学というと英語学習!だけだと思いがちですが、地域によっては英語以外の言語も学べる可能性があります。 英語学習の応用として、バンクーバーでは英語教師の資格が取得できるケースも。
そのほか現地でのボランティア活動、企業へのインターンシップ・職業体験など、実践的に英語を鍛えることができるため、英語以外の学習ができるかも要チェックです。
時差
日本と留学先の国の時差がどれくらいあるのかも、留学先を選ぶうえで大切なポイントです。
例えば下記が日本と各国の時差の例となります。
- アメリカ…‐14~‐19時間
- オーストラリア…+2~-1時間
- イギリス…-8時間
- カナダ…+1~-1時間
もちろん日本との距離が近ければ近いほど、時差は少ないです。 数週間~3ヶ月程度の短期留学であれば、日本との連絡もさほど取る必要がないでしょうから、時差がある国でも不便を感じる場面は、少ないかもしれません。
3ヶ月~1年以上の長期留学であれば、日本にいる家族や親戚、友達との連絡も必要になるでしょうから、時差が大きすぎると予定が合わせづらいでしょう。
そのような隔たりをなくすためにも、時差は留学国選びにおいて大切な要素です。
留学希望先の学校のレベル
留学したい学校のレベル感を、あらかじめ知っておくことも重要なポイントです。
<学校によって異なるカリキュラム>
- リニア制とセメスター制の違い
- 留学生に対するサポート制度
- IBコース、APコースの有無 など
IBコースやAPコースは、一般的な科目よりもより専門的なプログラムを受けられる制度で、取り扱っている学校も限られているため、あらかじめ留学したい学校が取り入れているのか知る必要があります。
また上記以外にも大学への進学率や就職率、卒業率を調べると、ある程度学校のレベル感がわかります。 進学率の高い学校ほど、レベルの高い学校と思ってよいでしょう。
留学先の学校の選び方
留学する国を選ぶ次は、留学先の学校の選び方についてまとめました。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
そもそもその学校に通うことで、留学する目的が達成できるか
そもそも留学の目的が、英語学習・英語の読み書きの上達であれば、TOEFLやIELTSなどのテスト対策がしっかりされている学校がおすすめ。
ビジネスで使う実用的な英語や医療単語といった専門性の高い英語を学びたいのであれば、専門のプログラムがある学校が良いでしょう。
渡航前に、留学を終えた時点で、どのようなスキルもしくは資格が欲しいのか、そのためにはどんなプログラムがある学校が良いのか、など先を見据えた学校選びが大切です。
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学校の校風
留学したいと思っている学校の校風や雰囲気を知ることも重要です。
高い費用を払って留学するのですから、自分に合った雰囲気・校風の学校が心地よく学べます。
例えば専門性の高い学校はプログラムもしっかりしている分、学校自体の雰囲気も少々堅めな傾向があります。
一方ホームステイやワーホリを受け入れている学校は、上記学校よりも、雰囲気が多少緩いようです。
実際に訪問するのは難しいので、学校のウェブサイト・ホームページでイベントごとや校内の写真や動画を観たり、留学の仲介業者から学校の情報を聞くなどして情報収集しましょう。
偏差値や入学難易度、授業のレベル
留学先の学校選びをするときは、学校の偏差値・入学試験の難易度・授業のレベルを知っておくと、学校そのもののレベル感がわかります。
偏差値はネットで検索すればすぐにわかり、アメリカなどは一部合格率を発表しているところも。
合格率が低ければ入学難易度も高く、レベルの高い学校という判断ができます。
一般英語コース以外に、ビジネス英語や試験対策コースがある学校は、授業のレベルも高く、のちの就職活動等にも活かされるでしょう。
その他にも、学期制(2~4学期)も重視したい点です。
キャンパスライフ
せっかく高い費用を払って、留学するわけですから、快適で楽しいキャンパスライフを送りたいものです。 友達を作れれば日常会話の上達にもつながると同時に、交友関係を広げるためにも、クラブ活動・サークルが盛んな学校はおすすめ。
また大学付属の学校を選べば、まるで大学生かのようにカフェテリアやジム、図書館などを利用できるので、快適でワクワクするようなキャンパスライフが送れますよ。
卒業生の進路
留学したい学校の“卒業生の進路”も、確認しておきたいポイントの一つです。
自分が希望している進路と同じ進路をたどっている卒業生がいれば、学校自体にも経験値があるので有利に働く可能性があります。
卒業生の進路は学校サイトで確認できたり、留学口コミサイト等でも一部チェックできます!
学校の口コミ
これまでご紹介した学校の選び方に沿って選ぶと、ある程度行きたい学校が絞られてくるかと思いますが、そのほかにも挙げるのであれば、学校の口コミです。
学校の口コミをまとめたランキングサイトがあったり、優秀な学校は表彰されていたりするので、そのような学校を選べば環境的には間違いないでしょう。
英語で書いているから分からないという方は、日本のサイトでも留学体験談を掲載しているサイトもあるので、そちらを確認するのもおすすめです。
留学先の国・学校を決めるときは情報収集が要
今回は留学先の決め方と題して、国や学校の選び方についてご紹介しました。
留学はどうしても留学期間中のことだけを考えがちですが、国や学校を選ぶときは、留学が終わったときどんな自分になっていたいか、どんなスキルを身に着けたいかで、ある程度決まってくるものです。
どんな国を選ぶのか、どんな学校を選ぶのかは、なりたい自分になるための情報収集が要となってきます。 しっかりリサーチして、後悔のない充実した留学を手に入れましょう!
アリゾナ州立大学サンダーバードグローバル経営学部について
アリゾナ州立大学サンダーバードグローバル経営学部(以下、サンダーバード)は、1946年創立以来、75年以上の歴史を持つ、グローバルビジネスおよびグローバルマネジメントに特化した、高等教育機関です。
キャンパスには世界中から生徒が集まっており、その様子は「小さな国連」と呼ばれるほど。ダイバーシティな環境下で学ぶことにより、グローバルな視点や多文化への理解、協調性、そして将来のグローバルリーダーとしての力を養えます。
サンダーバードの卒業生たち
サンダーバードのアラムナイ(卒業生)は、世界約145ヶ国45,000人以上の卒業生からなり、その結びつきは他のビジネススクールでは見られない、非常に強固なものとして、世界的にも有名です。
アリゾナ州立大学サンダーバードグローバル経営学部広島大学グローバル校の紹介
サンダーバードが提供している「グローバルマネジメント学」「国際貿易学」の学士号を、日本でも学べる新プログラムがスタートしました。
日本国内にいながら、世界トップレベルのマネジメントスクールの授業を受け、アメリカの正規の大学の学士号を取得できます。
アリゾナ州立大学サンダーバードグローバル経営学部広島大学グローバル校は「外国大学の日本校」です
広島大学と75年以上の歴史をもつアリゾナ州立大学サンダーバードグローバル経営大学院が連携した学士号プログラムです。
本プログラムは文部科学省により「外国大学の日本校」として指定を受けております。
「外国大学の日本校」については、文部科学省のホームページをご覧ください。
外国大学等の日本校の指定:文部科学省
プログラムについて
取得できる学士号はアリゾナ州立大学の「グローバルマネジメント学」と「国際貿易学」の2種類です。
「グローバルマネジメント学」では、グローバルな環境で活躍するためのマネジメント力を学べるプログラムとなっています。
「国際貿易学」ではグローバルにビジネスを行うための政治的・文化的・経済的側面への理解を深めながら、国際貿易分野で活躍するために必要なスキルを学びます。
本プログラムでは、1・2年次を広島大学のキャンパスで、3・4年次をアリゾナ州で学びます。 広島を含め、4年間全ての授業が英語で行われますので、国内にいながらでもグローバルな環境で世界有数の大学によるグローバルマネジメントを学ぶことが可能です。
また、「国際貿易学」の学位取得後はアメリカでのOPT(Optional Practical Training)を取得し、卒業後アメリカで3年間の就労資格を得られます。
サンダーバードの国際貿易学はQS 国際貿易学ランキングにて「世界第1位」を獲得
サンダーバードの国際貿易学は、QSワールド大学ランキングの国際貿易学専攻で世界第1位を獲得しました。
QSワールド大学ランキングでは、修士課程(大学院)を専攻別に分け、以下の各項目について評価・選定したランキングを毎年発表しています。
- プログラムの内容
- 革新的な教育方法
- 学生が就職できるように大学がどのように準備しているか
サンダーバードは上記の各項目で、最高評価を獲得しています。
卒業後の進路について
サンダーバードの卒業生は、国際機関、グローバル企業をはじめ、各国政府やNPO団体など多種多様な分野において、世界を舞台に活躍。
在学中の進路支援にも力を入れており、世界中の卒業生ネットワークを活用した進路支援を行っています。
また、本学の修士課程であるMGM(Master of Global Management)プログラムへ進学する学生も多くいます。 ※MGMとは、通常のMBAではなく、全てのクラスがグローバルな視点で構成され、 “第4次産業革命の時代に必要とされ、本当の意味でグローバルに活躍できる真のリーダーを育てる”ことを目的とした修士号です。
将来の選択肢を広げるためにも、日米両キャンパスでグローバルな視点で構成されたプログラムを学べるユニークな形の留学に挑戦してみるのはいかがでしょうか。
サンダーバードでは、日本オフィスにて日本人スタッフが個別に留学サポートの相談を受付ています。将来グローバルに活躍したいなど、海外にご興味のある学生の方は、ぜひご相談ください!
【外国大学の日本校認定】アリゾナ州立大学サンダーバードグローバル経営学部 広島大学グローバル校の詳細はこちら
コラム監修者

<略歴>
信州大学グリーン社会協創機構特任教授。アリゾナ州立大学サンダーバードグローバル経営大学院MBA。ハーバード大学大学院サステナビリティ専攻修士。東京大学教養学部国際関係論専攻卒。東証プライム上場企業、機関投資家、スタートアップ企業、ベンチャーキャピタルの社外取締役やアドバイザリーを多数務める。環境省、農林水産省、厚生労働省のESG分野の委員会委員を複数兼任。Jリーグ特任理事、ウォーターエイドジャパン理事、MASHSING UP理事。留学経験を活かしたグローバル視点での戦略立案を得意とする。国内外のテレビ、ラジオ、新聞、雑誌で解説を担当。
<主な著書>
『ネイチャー資本主義』(PHP新書)
『超入門カーボンニュートラル』(講談社+α新書)
『データでわかる 2030年 地球のすがた』(日経プレミアシリーズ)
『ESG思考』(講談社+α新書)