COLUMN
2022.03.29

留学後の就職は難しい?実際の就職先と就活に成功するポイントを解説

学校を卒業後、あるいはすでに社会人として留学する場合、帰国後の就職状況について気になるものです。 中には「せっかくだからそのまま現地で就職したい」と考える人もいるでしょう。

しかしJASSO(日本学生支援機構)が2011年に行った日本人留学生の調査によると、実際に現地で就職した留学生は5.8%と非常に少ないのが現実です。

では、留学した人はどのように就活をし、どんな企業に就職しているのでしょうか。 本記事では、留学後の就職先や就活の方法、成功するポイントについて詳しく解説していきます。

留学後の就職先

留学終了後に就職先を探す際、まず「現地での就職」と「日本での就職」いずれかを選択することになります。 さらに、帰国して就職する場合は「外資系企業」と「日系企業」の2つの選択肢があります。

それぞれの違いや働き方についてみていきましょう。

留学先の現地で就職

日本人が現地で仕事を探すのは難しいと感じるかもしれませんが、就職活動自体はそこまで難しいものではありません。
とくに積極的に留学生を受け入れている国であれば、仕事探しに対するサポート体制も充実しており、スムーズに就職できるケースがあります。 中には就職を斡旋してくれる語学学校もあり、ビジネス英会話がカリキュラムに含まれていたり、履歴書の書き方や面接時のポイントなどについて手厚くフォローしてもらえたりするため安心です。

一方、現地で就職するのに大きな壁となるのがビザの取得です。 通常、留学する際には「学生ビザ(Student Permit)」を取得して渡航しますが、あくまでも勉強することが目的となるため、現地での正式な就労はできません。そのため、現地で就職するために別のビザを取得する必要があるのです。

最もメジャーなのが「就労ビザ」ですが、原則として就職先からの推薦状が必要になります。
アルバイトやインターンでの働きぶりが評価され、上司から推薦してもらえるケースもあるため、将来的に現地で就職したいと考えている場合は、早いうちからやりたい仕事を探し、それに準じた場所でアルバイトから始めてみるのがおすすめです。

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外資系企業へ就職

日本国内でも外資系企業が増えており、多言語を話せるグローバルな人材が求められています。
外資系では日常的に海外とのやりとりがあるため、電話やメールなどのコミュニケーションも現地のことばでスムーズに行えることが大前提です。 中には、上司やチームリーダーが外国人という企業も多く、日本の会社にいながら現地の人も交えて英語でリモート会議が行われることも珍しくありません。

留学経験があれば、採用面接時にも大きなメリットとなるでしょう。 ただし、外資系企業は完全実力主義であることもあり、ただ言葉を話せるだけでは採用してもらえません。

採用も、日本の企業のように総合職としてではなく、職種別に採用されるのが一般的です。
自分に何ができるのか、どんな仕事が向いているのかをしっかりと見極め、早いうちからコンタクトを取る、インターンシップを利用するなど積極的に行動することが成功のカギとなります。

日系企業へ就職

留学経験を活かして働く手段として、海外進出している日系企業に就職するというのも一つの手です。

海外で働くとはいえ、業務形態は本社に準じたスタイルとなるため、現地駐在員として在籍しながら接待や残業なども多い傾向にあるという点が、外資系企業と異なる点です。

一方、一般的な企業に比べると給与面は優遇されており、福利厚生や日本に残る家族への待遇も充実しているのが魅力です。

採用においては、既存の社員を育てるよりも、即戦力となる人材を募集して海外に派遣する企業が増えており、留学経験が役に立つはずです。

ただし、留学したというだけでは説得力に欠けるため、TOEICの受験は必須です。 以下に、企業ごとに開示している採用の際に求められるTOEICスコアについてご紹介します。

【採用時に必要な企業別TOEICスコア】

TOEICスコア

企業

600点以上

出光興産、大正製薬、大和ハウス工業など

650点以上

アサヒビール、佐川グローバルロジスティクス、シチズンホールディングスなど

700点以上

武田製薬、ソフトバンク、東京電力、ヤマト運輸など

800点以上

野村不動産、韓国LG、韓国ヒュンダイなど

860点以上

野村ホールディングス、NTTコミュニケーションズ、パナソニックなど


企業によっては、現地支社でも日本人が大多数を占める場合や、業務内容などによっては英語よりも日本語におけるビジネス能力が求められるケースもあります。

しかし基本的に大手では、駐在員として現地で働くためにはTOEIC700〜750点以上であることが望ましいとしている企業がほとんどです。

また、勤務地は国内になりますが、国内にあるグローバルチームに所属することやグローバルプラン・戦略を持つ日系企業で働くことも、留学経験を活かせるでしょう。

留学経験があることで、国内外問わず就職先の選択肢を広げることができます。

留学後に就職先を探す方法

留学後、その経験を活かして就職したいと考えた場合、一体どのように就職先を探せばいいのでしょうか。

ここでは、実際に留学を経験した人が就職先を探す際に利用した方法をご紹介します。

採用サイトを利用

留学後に就職先を探す際、最も手軽なのが採用サイトを利用することです。
例えば、日本の大手求人サイトの1つ「リクナビ」は、海外の大学を卒業した、あるいは卒業見込みの方に向けた「留学生のためのリクナビ就職エージェント」を展開しています。

また外資系やグローバル企業を専門に扱う日本最大級の転職サイト「Daijob.com」では、留学経験の中で培った英語が活かせる仕事や、海外の求人も多く紹介しています。

このように留学経験者を対象とした採用サイトが多数存在するため、できれば留学中に登録して早めに就職活動を始めると、留学終了後スムーズに就職できるでしょう。

エージェントを利用

帰国後は、留学生のキャリア支援を行っているエージェントに相談するのもおすすめです。

基本的に、一般の就活生と留学帰国者では就活のスケジュールが異なります。 日本と海外では大学を卒業する時期が違うため、一般的な就職活動の波に乗ることはできません。
また社会人だとしても、いきなり帰国して1人で転職活動を行うのは容易ではないでしょう。 そんな時、それぞれの帰国や就職のタイミングに合わせてサポートしてくれるのがエージェントです。

専属の担当者が、就職活動の具体的な方法から企業の求人情報まで提供してくれるだけでなく、実際に就職先が決定するまで親身になって手助けしてくれるため、一定期間日本を離れていた留学生も、安心して就職活動に臨むことができます。

無料のエージェントと有料のエージェントがありますが、それぞれサポート内容や対応が異なるため、よく理解した上で登録することがポイントです。

留学先の就活イベントに参加

海外では、毎年留学中の学生を対象とした「キャリアフォーラム」というイベントが年に数回開催されています。 留学先で就職活動を始めたい場合は、キャリアフォーラムに足を運んでみるといいでしょう。

キャリアフォーラムは、留学経験のある人材を探している企業が集まり、現地の大学や大学院で学ぶ留学生と直接交流するイベントで、1987年にボストンから始まりました。 今ではボストンだけでなく、ロンドンや東京など世界各国で開催され、留学生にとって外すことのできない就職活動の場となっています。

また、キャリアフォーラムでは、世界中のバイリンガル人材に向けたオンラインイベントも実施しています。 企業の基本情報や求人情報の確認だけでなく、web応募やオンライン面接までフルサポートで行ってくれるため、積極的に登録・参加してみましょう。

キャリアフォーラム :CFN(CareerForum.Net)

インターンシップに参加

現地の企業や団体などで実習生として就労体験ができる「インターンシップ制度」を活用するのも1つです。
語学学校などが提供するインターンシッププログラムに参加するのが一般的で、数週間のものから1年間従事するものまで期間はさまざまです。

インターンシップに参加すれば、より実践的な語学が身につくだけでなく、その中で得た知識や経験を履歴書や面接でアピールすることができ、就職にも有利になるでしょう。 中には、そのままインターンシップ先に就職できるケースもあるため、とくに現地で就職したい方には最適です。

留学後に就活を成功させるポイント

留学して他言語を話せるようになれば理想の仕事に就けるかというと、現実はそう甘くありません。

留学を終えた後にスムーズに就職できるよう、以下にご紹介するポイントを押さえておきましょう。

留学の目的・目標達成のために留学中は徹底的に努力する

留学の目的や目標は人によってそれぞれあると思いますが、まずはそれに向かって全力で努力することが大前提です。 留学中は新しい環境で多くの発見があったり、現地で友人ができたりと誘惑が多いものです。

しかし、それらに気を取られることなく、前を向いて努力できる人が成功者となります。 しっかりと説得力のある結果が出せるよう、留学中は努力を惜しまず目標達成に向けて邁進しましょう。

仕事で活かせるレベルの英語力を身に着ける

日常的なコミュニケーションだけでなく、しっかりとビジネスでも通用するレベルの英語力を身に付けることが大切です。 いくら留学をしたからといって、帰国後に語学力の向上が見られなければ意味がありません。

最低でもTOEIC700点程度には手が届くよう計画的に勉強に励み、留学期間中あるいは帰国直後に受験できるようプランを立てておきましょう。

留学の理由/目的を説明できるようにする

面接の際、どんな理由や目的があって留学したのかを明確に説明できるよう準備をしておくことがポイントです。
「なんとなく」「海外に興味があったから」では説得力がなく、面接官にも不安定でいい加減な印象を与えてしまいかねません。

どういった目的で渡航し、目標に向かってどのような努力を続け、何を得たのかという内容をしっかりと伝えることが大切です。

【関連記事】
留学の目的やゴール地点を明確にしておくと良い理由

留学中に自己分析、自己PRの準備をしておく

留学中は、冷静に自己分析をするいい機会です。
海外では、さまざまな価値観を持った異なる人種が、それぞれの考えを持ってディスカッションしているというのが日常です。 その中に足を踏み入れれば、いかに日本が単一民族で、いかに日本人が同じ言語や思想、価値観や人生観の中で生きているかということを実感するでしょう。

留学は、そんな環境で「自分」という人間を見つめ直す大きなチャンスと言えます。 普段はなかなか表に出せない思いや考え、留学中に発見した自分の一面などを日記などに残しておくと、面接で自己アピールする際に役立ちます。

海外でも常に求人情報や就職イベントをチェック

留学中も、求人情報や就職イベントにアンテナを張っておくことが大切です。
人気の留学先であれば、先にご紹介したキャリアフォーラムのようなイベントが定期的に開催されており、当然参加回数が多いほど就職できるチャンスも多くなります。

イベントでは企業紹介だけでなく、その場で面接を行う企業も多いため、留学中から常に意識しておくことが成功のカギです。

留学後はできるだけ早く就活を始める

留学後、スムーズに就職できるかどうかは、帰国後いかに早く就職活動を始めるかどうかが大きく影響します。

留学の余韻に浸りたい気持ちも分かりますが、気持ちを切り替えて、すぐにでも就活を始めましょう。 そのためにも、上記で紹介したポイントを押さえ、留学中から少しずつ準備を進めておきましょう。

留学中から準備を始めることが就職を成功させるカギ

いかがでしたでしょうか。 この記事を読んでいただくことで、留学後の就職状況や就活事情、就活を成功させるポイントについてご理解いただけたと思います。

留学後は、現地の企業に就職する以外にも、帰国して外資系企業や海外進出している日系企業で働くといった選択肢があります。
ただし、いずれにしても留学経験者というだけでは就職が難しいため、イベントに足を運んだりインターンシップに参加したりして、留学中からしっかりと準備を進めることが大切です。

アリゾナ州立大学サンダーバード経営学部広島大学グローバル校の紹介

広島大学と70年以上の歴史をもつアリゾナ州立大学サンダーバード経営大学院が連携した学士号プログラムです。本プログラムは文部科学省により「外国大学の日本校」として指定を受けております。
「外国大学の日本校」については、文部科学省のホームページをご覧ください。
外国大学等の日本校の指定:文部科学省

取得できる学士号はアリゾナ州立大学の「グローバルマネジメント学」と「国際貿易学」の2種類です。

「グローバルマネジメント学」では、グローバルな環境で活躍するためのマネジメント力を学ぶことが出来るプログラムとなっています。
「国際貿易学」ではグローバルにビジネスを行うための政治的・文化的・経済的側面への理解を深めながら、国際貿易分野で活躍するために必要なスキルを学ぶことができます。
本プログラムでは、1・2年次を広島大学のキャンパスで、3・4年次をアリゾナ州で学びます。

広島を含め、4年間全ての授業が英語で行われますので、国内にいながらでもグローバルな環境で世界有数の大学によるグローバルマネジメントを学ぶことが可能です。

また、「国際貿易学」の学位取得後はアメリカでのOPT(Optional Practical Training)を取得し、3年間の就労を行うこともできます。

将来の選択肢を広げるためにも、ユニークな形の留学に挑戦してみるのはいかがでしょうか。

アリゾナ州立大学サンダーバードでは、日本オフィスにて日本人スタッフが個別に留学サポートの相談を受付ています。将来グローバルに活躍したいなど、海外にご興味のある学生の方は、ぜひご相談ください!
アリゾナ州立大学サンダーバードグローバル経営学部 広島大学グローバル校の詳細はこちら

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