SATの勉強方法とは?おすすめの参考書・問題集も紹介
将来、海外での進学/就労を夢見ている学生のなかには、「SAT(Scholastic Assessment Test)」を知っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
SATはアメリカの大学への進学や留学の際、スコアが選考に加味される共通試験のことです。 そこで本記事では、SATのおすすめの参考書・問題集や対策方法を解説します。
「SATでハイスコアを狙いたい!」と考えている方は、ぜひ本記事をお読みください。
目次
SATとは
SATとは、アメリカの大学の共通試験のことで、College Boardという教育機関により実施されています。 SATは学力測定を目的としており、英語力を測るTOEICやTOEFLなどの試験とは性格が異なります。
アメリカの大学入試で広く利用されている試験でもあり、「受験は必須ではないがスコアを提示すると選考で考慮される」という大学が大多数です。 そのため、「アメリカの大学入学共通テスト」とでもいえるでしょうか。
しかし、SATは、数学や読解問題が英文で出題されるので、英語を母国語としない日本人には、ハンデがあります。
なお、SATは日本国内でも受験可能であり、年にもよりますが、全国の拠点で年に4回程度実施されます。 同じ年に何度か受験でき、もっともよい受験結果を出願に利用できる点は、大学入学共通テストとの大きな違いです。
【関連記事】
アメリカの大学へ進学時に必要なSATのスコアはどのくらい?
SATの試験構成
受験対策にとりかかる前に、まずは「SAT」について知っておきましょう。 現在、SATといえば、「SAT Reasoning Test(旧SATI)」を指します。 (以前実施されていた「SAT Subject Test」は、2021年6月をもって廃止)。
SAT Reasoning Test(以下、SAT)の構成は、下記のとおり「Reading (読解)」「Writing and Language(文法とエッセイ)」「Math(数学)」の大きく3教科に分かれています。
【SATの試験構成 】
セクション |
設問数 |
制限時間 |
配点 |
Reading (読解) |
52問 |
65分 |
400点満点 |
Writing and Language(文法とエッセイ) |
44問 |
35分 |
400点満点 |
Math(数学) |
58問 |
80分 |
800点満点 |
「Reading (読解)」は設問数が52問で試験時間が65分、「Writing and Language(文法とエッセイ)」は44問で35分となります。
また、「Math(数学)」は58問で80分、SAT全体だと154問で180分、合計1,600点満点の試験です。 解答形式は、「Writing and Language(文法とエッセイ)」セクションの「Language(エッセイ)」は記述、それ以外はマークシート方式が採用されています。
いずれのセクションも、1問あたりに割ける時間が限られており、これはSATで高得点を狙うことが簡単ではない理由の1つでもあります。
ENGLISH「Writing and Language」セクションの3つの対策方法
「Writing and Language」セクションには、対策方法が3つあります。
ここでは、その3つの対策方法をお教えします。 英語を母国語としない日本人と、ネイティブスピーカーとの差が開きやすいセクションでもあるため、しっかりと対策しておきたいところです。
➀SAT専用の参考書・問題集を使う
「Writing and Language(文法とエッセイ)」セクションの対策方法は、SAT専用の参考書・問題集を解いてみることです。 1冊の参考書をひととおり解いてしまえば、SATで出題される問題の傾向を把握できます。
参考書を使う際は、例題と解説をじっくりと読み込み、内容を理解します。 読み終わったら、問題集に挑戦してみましょう。
「SAT専用の参考書を読み、問題集を解く」というサイクルの繰り返しによって、着実なレベルアップが期待できます。
②基礎的な文法を復習する
「Writing and Language」は設問の約半分が文法の問題なので、基礎的な文法を復習し、問題のパターンさえ押さえてしまえば、比較的簡単に点数を伸ばせます。
パターンは、多くても40程度であり、それほど難しいことではありません。 しかし、難しくはないからと、このパターンを覚えることをあなどってはいけません。 海外留学や在住経験者のなかには、「なんとなく」という感覚で問題を解こうとする方もいらっしゃるかもしれませんが、この方法だと思わぬ落とし穴にはまってしまいます。
SATでは、ネイティブスピーカーですら誤答してしまうような、「ひっかけ問題」も多数出題されるので、感覚ではなく体系だった文法理解が必要なのです。
しっかりとロジックを学び、着実に点数を伸ばしていきましょう。 「Writing and Language」の文法問題は対策さえ怠らなければ、日本人のような非ネイティブスピーカーでもハイスコアを狙えます。
③試験本番をイメージして問題を解く
ある程度実力がついてきたら、時間を計り、本番さながらの緊張感のなかで問題を解いてみましょう。
「Writing and Language」は問題を1問あたり1~2分で解く必要があり、内容を正確に理解するだけではなく、スピード・反射神経も必要です。
本番は決められた時間内にいかに正確に解答できるかという点が問われるので、プレッシャーとの戦いになります。 「問題は解けるのに、時間が足りなかった……」という失敗を避けるためにも、試験本番を想定した環境を用意し、“セルフ模試”に挑戦してみてはいかがでしょうか。
ENGLISH「Reading」セクションの4つの対策方法
「Reading」セクションには、4つの対策方法があります。 続いては「Reading」セクションの4つの対策方法を紹介します。
「Writing and Language(文法とエッセイ)」セクションと同様に、日本人が苦戦しやすいセクションなので、対策は念入りに講じたいものです。
➀語彙力を強化する
SATの受験に際しては、どのくらい英単語を覚えているかが結果を左右します。 SATでハイスコアを取ろうとしたら、12,000語は覚える必要があるといわれています。「12,000語も……」と尻込みした方もいらっしゃるかもしれませんが、もちろん、すべてを一度に覚える必要はありません。
日本人は、高校生までの英語学習でかなりの単語数を覚えるので、SAT専用の単語帳で勉強すれば、差し当たって問題はないといえます。 まずは3,000語程度が収録されている、初級者向けの単語帳をマスターするところから始めてみてはいかがでしょうか。
スマートフォンやタブレット向けの単語学習アプリも複数あるので、隙間時間をうまく活用して、語彙力の強化を図ってください。 語彙力を強化すれば、「Reading」セクションだけではなく、ほかのセクションのスコア向上も見込めるので、しっかりとした学習が必要です。
②日常的に英語の書籍を読む
語彙力を強化したうえで、日ごろから「英文に触れる」ことも心がけましょう。
日本人は、母国語が英語ではないため、ネイティブスピーカーに比べて英語に触れる機会が圧倒的に少なくなります。 第二言語を習得するコツとして、よく「イマージョン(その言語にどっぷりと浸かる)が大切」といわれますが、これを実践するのです。
一度に英文を読む量は無理のない範囲でよいので、英文に触れる“頻度”を増やしていきましょう。 初めは簡単な書籍から、慣れてきたら難易度の高い書籍へと、段階を踏めば、気が付いたら英文をスラスラと読める実力がついていきます。
手始めは、お好きなジャンルからで構いません。 英文に対する抵抗感をなくし、目を慣らすことが語学学習に向けた第一歩です。
③速読を身につける
英文に慣れたら、次のステップは「速く読む」ことです。 先述したとおり、SATは1問あたりに割ける時間が限られているので、読解問題では問題文を速く読むことも、攻略のカギです。 そこで速読が重要になってきます。
速読といっても、特殊なトレーニングは必要ありません。 まずは、ご自身が1分間に何単語読めるのかを計ってみましょう。 次に、少しずつでよいので、スピードアップを意識します。 コツは「キーワードを見つける」「同じ箇所を読みなおさない」ことです。
日常的に英文に触れ、読むスピードを意識していれば、おのずと速読は身に付くので、焦らず、じっくりと取り組んでみてください。
④読解問題に慣れる
英文の多読や速読と並行して、読解問題を解くトレーニングも不可欠です。 しかし、SATの読解問題はネイティブスピーカー向けということもあり、いきなり挑戦するには少々レベルが高いかもしれません。
まずはTOEFLの読解問題でウォーミングアップしながら、英文に目を馴染ませましょう。 TOEFLは非ネイティブ用の試験なので、SATより難易度が低く、また良問も多いため、読解問題に慣れるにはもってこいです。
「ある程度慣れてきたな」と感じたら、SATの読解問題へトライしてみてください。 また、読解問題は、可能な限り数多くの問題を解くことがおすすめです。 長文読解には「科学」「金融」「歴史」など、さまざまなテーマが出題され、ご自身の得意・不得意も分かれるので、できるだけ多くのテーマに触れておくことが重要です。
多くの問題をこなしているうちに、「問題に目を通してから長文を読む」「答えは下線部の前後数行に隠れている」などの戦略や勘も磨かれます。 また、あらかじめご自身の得意なテーマをいくつかピックアップしておき、試験本番では得意なものから解き始めると、精神的・時間的な余裕も生まれます。
Mathの対策方法
Math(数学)セクションで高得点を狙うには、数学の公式の丸暗記が近道です。
出題される問題は、日本の中学校レベルの数学が中心ですが、一部高校数学の範囲にも触れています。 そのため、参考書に沿って確実に基本公式を押さえておきましょう。 出題されるテーマは、下記の例をご参考ください。
【「Math」セクションでよく出題される問題の例】
- 図形(面積や体積)
- 一次方程式
- 不等式
- 連立方程式
- 三角比
- 関数
ほかのセクションにも共通しますが、問題をできるだけ多く解く反復練習が欠かせません。 「Math」セクションの問題にもパターンがあるので、数をこなせばこなすほど、練度が上がっていきます。
SATの対策でおすすめの参考書・問題集3選
ここでは、SATの勉強にあたっておすすめの参考書・問題集を紹介します。
ご自身の習熟度に合わせて、お選びください。
①「The Official SAT Study Guide」(初級者向け)
「The Official SAT Study Guide」は、SAT試験の運営元であるCollege Boardから出版されている参考書です。 参考書とはいっても、問題とその解説に重点が置かれており、練習問題は全8回分が収録されています。
練習問題は、実際のSATの試験問題を作成しているスタッフが作っているため、模擬試験としても申し分ありません。 難易度は低く、初心者向けなので、SATの対策を1から始めたいという方にぴったりな参考書です。
「The Official SAT Study Guide」の購入はこちら
②「Barron’s SAT with Online Tests」(上級者向け)
「Barron’s SAT with Online Tests」は、Barron’s Publishingが出版する上級者向けの参考書兼問題集です。
ほかの参考書や問題集との大きな違いは、収録されている練習問題を解くと、ご自身の現状のレベルがわかる判定機能が付いている点です。 これにより、ご自身が苦手なセクション・教科が明確になり、弱い部分を重点的に学習、補強できます。
また、スマートフォン・タブレットからアクセスできる、オンラインの単語帳が付属するのも心強いポイントです。 スマートフォンの単語帳は、通学や休憩時間などの合間時間を有効活用できるため、使わない手はありません。
「Barron’s SAT with Online Tests」は上級者向けの参考書なので、ある程度基礎をマスターした方が次のレベルへ進む際に活用するとよいでしょう。
「Barron’s SAT with Online Tests」の購入はこちら
③「Free Official Practice Tests」(SAT公式の問題集)
「Free Official Practice Tests」は、SAT公式の問題集です。 オンラインで10回分の過去問を、無料で利用できます。
実際の試験により近づけるためにも、プリントアウトしたうえで、紙ベースでの解答をおすすめします。 練習問題を解く際は、数をこなすだけではなく、弱点や課題を克服できているかなど、目的意識を持って取り組むと、より効果的です。
「Free Official Practice Tests」はこちら
【5つのステップ別】SATの勉強の進め方
SATのセクションごとの対策方法や、おすすめの参考書・問題集を押さえたうえで、ここでは具体的な勉強の進め方を紹介します。
セクションごとの対策法と勉強の効果を最大化するためにも、正しい勉強のステップを押さえてください。
ステップ➀ご自身の現状のスコアを知り、目標スコアを設定する
SAT対策を始める前に、現状の実力を知り、具体的な目標スコアを設定しましょう。
まずは、過去問を解き、セクションごとにスコアを記録します。 次に、セクションごとの目標スコアを設定します。
「目標スコアは満点!」と意識の高い方もいらっしゃるかもしれませんが、現状スコアとかけ離れたゴール設定は好ましくありません。 目標スコアはあくまで、現実的なラインで設定することがコツです。
これらのポイントを押さえて、今日からの勉強計画に活かしてみてください。
なお、目標スコアは1~3か月ごとに、こまめに更新したいところです。 ご自身で行う模擬試験の結果をもとに、振り返りと新たな課題の明確化、そして次回の目標設定というサイクルの繰り返しをおすすめします。
ステップ②語彙力を強化する
語彙力は、SATのすべてのセクションで欠かせません。
単語を覚えないうちは、「Reading」や「Writing and Language」セクションの英文はおろか、「Math」の問題文の意味すら理解できないこともあります。 SATの勉強を始めたら、1冊の単語帳を購入し、語彙力強化を最優先に考えましょう。
単語帳には、スマートフォンアプリで利用可能なタイプも多いので、通学時間などの有効活用をおすすめします。
ステップ③「Math」を対策する
語彙力がある程度ついてきたら、続いて「Math」対策に移ります。
「Math」は、必要な語彙のレベルが、全セクションのなかでもっとも低いので、手始めにこちらから取り組むとよいかもしれません。
また、対策さえ怠らなければ、英語話者ではない日本人が点数を稼ぎやすいセクションでもあります。 そのため、「Math」で安定的にハイスコアを出せるようにしておきたいところです。
ステップ④基礎的な文法を復習する
「Math」攻略と並行して、基礎文法の学習も忘れてはなりません。
「Writing and Language」セクション攻略の秘訣は、文法問題から穴を埋めていくことです。 「Math」と同じく、文法問題は語彙力さえあれば、あとは文法のルールやパターンに慣れるうちに、順調なスコアアップが期待できます。
1冊の参考書・問題集をひととおりさらうだけでも、面白いほど点数が上がっているのに気づくかと思います。
文法問題も、日本人が短期間でスコアを伸ばしやすいセクションなので、モチベーションアップのためにも、早速対策を始めてみてはいかがでしょうか。
ステップ⑤エッセイ・読解の攻略にとりかかる
最後にして最大の難所が、エッセイ・読解問題です。
非ネイティブスピーカーはエッセイや読解問題で、もっとも苦戦を強いられるという点は、本記事でも紹介しました。
これらは一朝一夕でマスターできるほど簡単ではないため、じっくりと腰を据えて取り組むことが重要です。
エッセイ・読解問題でハイスコアを叩き出すのに必要なキーワードは、「多読と速読の訓練」です。 SATの参考書・問題集以外にも、ご自身の興味のある分野で構わないので、英文の書籍や記事などに、日常的に触れる癖を付けましょう。
ご自身が英文を読むスピードを把握しつつ、スピードアップに取り組めば、速読力も身に付きます。 SATの勉強からそれているように感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、「急がば回れ」という考え方こそ、非ネイティブスピーカーが読解を攻略する近道なのです。
SATのスコアの目安
海外への進学を考えた場合、どの大学を目指すのかによってスコアの目安も変わってきます。
たとえば、アメリカの名門大学を目指すのであれば、1,400点以上が目安となります。
一般的な大学であれば、1,100~1,300点が1つの目安です。 ちなみに、英語圏に長期滞在していた帰国子女の平均スコアは1,400点程度です。
したがって、英語圏での生活の経験がない方であれば、1,200点が1つの目安と考えてよいかもしれません。
スコア1,200を目指すのであれば、「Math」セクションで点数を稼いでおきたいところです。 目安としては、800満点中700点を目指してみましょう。
繰り返しにはなりますが、目指す大学によって、必要なSATのスコアの目安は異なるうえ、各大学でも「何点以上とれば合格できる」という明確な基準はありません。 そのため、まずは志望大学に合格するために必要なスコアを調べ、そこから目標数値を設定する方法が現実的です。
最終的な目標スコアを設定したら、合格ラインを達成するまでのモチベーションを維持する努力も欠かさないでください。
たとえば、現状のレベルに応じて、月ごとの目標スコアを設定したり、教科ごとに課題の抽出と改善プランを決めたりすると、モチベーションを維持できます。
これらの目標や課題を克服できるようになると、ご自身の成長を感じられるはずです。
なお、アリゾナ州立大学サンダーバードグローバル経営学部では、入試の際にSATスコアの提出は必要ありません。本学の出願の条件は非常にシンプルで、必要な書類などの募集要項の詳細は、サンダーバードの公式サイトでご覧いただけます。
また、サンダーバードは、日本オフィスにて日本人スタッフが個別に留学サポートの相談を受付ていますので、お気軽にご相談ください!
募集要項の詳細はこちら
正しい対策方法を知ってSATでハイスコアを目指しましょう
いかがでしたでしょうか。
この記事では、SATの概要ならびにハイスコアを目指すうえで有効な対策方法、おすすめの参考書を紹介しました。
SATの対策においては単語力の向上だけではなく、日常的に英文に触れつつ速読術を身に付けたり、問題を繰り返し解いたりして問題のパターンに慣れるようにすると効果的です。
正しいステップで対策方法を講じれば、ハイスコアも夢ではありません。
アリゾナ州立大学サンダーバードグローバル経営学部について
アリゾナ州立大学サンダーバードグローバル経営学部(以下、サンダーバード)は、1946年創立以来、75年以上の歴史を持つ、グローバルビジネスおよびグローバルマネジメントに特化した、高等教育機関です。
キャンパスには世界中から生徒が集まっており、その様子は「小さな国連」と呼ばれるほど。ダイバーシティな環境下で学ぶことにより、グローバルな視点や多文化への理解、協調性、そして将来のグローバルリーダーとしての力を養えます。
サンダーバードの卒業生たち
サンダーバードのアラムナイ(卒業生)は、世界約145ヶ国45,000人以上の卒業生からなり、その結びつきは他のビジネススクールでは見られない、非常に強固なものとして、世界的にも有名です。
アリゾナ州立大学サンダーバードグローバル経営学部広島大学グローバル校の紹介
サンダーバードが提供している「グローバルマネジメント学」「国際貿易学」の学士号を、日本でも学べる新プログラムがスタートしました。
日本国内にいながら、世界トップレベルのマネジメントスクールの授業を受け、アメリカの正規の大学の学士号を取得できます。
アリゾナ州立大学サンダーバードグローバル経営学部広島大学グローバル校は「外国大学の日本校」です
広島大学と75年以上の歴史をもつアリゾナ州立大学サンダーバードグローバル経営大学院が連携した学士号プログラムです。
本プログラムは文部科学省により「外国大学の日本校」として指定を受けております。
「外国大学の日本校」については、文部科学省のホームページをご覧ください。
外国大学等の日本校の指定:文部科学省
プログラムについて
取得できる学士号はアリゾナ州立大学の「グローバルマネジメント学」と「国際貿易学」の2種類です。
「グローバルマネジメント学」では、グローバルな環境で活躍するためのマネジメント力を学べるプログラムとなっています。
「国際貿易学」ではグローバルにビジネスを行うための政治的・文化的・経済的側面への理解を深めながら、国際貿易分野で活躍するために必要なスキルを学びます。
本プログラムでは、1・2年次を広島大学のキャンパスで、3・4年次をアリゾナ州で学びます。 広島を含め、4年間全ての授業が英語で行われますので、国内にいながらでもグローバルな環境で世界有数の大学によるグローバルマネジメントを学ぶことが可能です。
また、「国際貿易学」の学位取得後はアメリカでのOPT(Optional Practical Training)を取得し、卒業後アメリカで3年間の就労資格を得られます。
サンダーバードの国際貿易学はQS 国際貿易学ランキングにて「世界第1位」を獲得
サンダーバードの国際貿易学は、QSワールド大学ランキングの国際貿易学専攻で世界第1位を獲得しました。
QSワールド大学ランキングでは、修士課程(大学院)を専攻別に分け、以下の各項目について評価・選定したランキングを毎年発表しています。
- プログラムの内容
- 革新的な教育方法
- 学生が就職できるように大学がどのように準備しているか
サンダーバードは上記の各項目で、最高評価を獲得しています。
卒業後の進路について
サンダーバードの卒業生は、国際機関、グローバル企業をはじめ、各国政府やNPO団体など多種多様な分野において、世界を舞台に活躍。
在学中の進路支援にも力を入れており、世界中の卒業生ネットワークを活用した進路支援を行っています。
また、本学の修士課程であるMGM(Master of Global Management)プログラムへ進学する学生も多くいます。 ※MGMとは、通常のMBAではなく、全てのクラスがグローバルな視点で構成され、 “第4次産業革命の時代に必要とされ、本当の意味でグローバルに活躍できる真のリーダーを育てる”ことを目的とした修士号です。
将来の選択肢を広げるためにも、日米両キャンパスでグローバルな視点で構成されたプログラムを学べるユニークな形の留学に挑戦してみるのはいかがでしょうか。
サンダーバードでは、日本オフィスにて日本人スタッフが個別に留学サポートの相談を受付ています。将来グローバルに活躍したいなど、海外にご興味のある学生の方は、ぜひご相談ください!
【外国大学の日本校認定】アリゾナ州立大学サンダーバードグローバル経営学部 広島大学グローバル校の詳細はこちら
コラム監修者
<略歴>
信州大学グリーン社会協創機構特任教授。アリゾナ州立大学サンダーバードグローバル経営大学院MBA。ハーバード大学大学院サステナビリティ専攻修士。東京大学教養学部国際関係論専攻卒。東証プライム上場企業、機関投資家、スタートアップ企業、ベンチャーキャピタルの社外取締役やアドバイザリーを多数務める。環境省、農林水産省、厚生労働省のESG分野の委員会委員を複数兼任。Jリーグ特任理事、ウォーターエイドジャパン理事、MASHSING UP理事。留学経験を活かしたグローバル視点での戦略立案を得意とする。国内外のテレビ、ラジオ、新聞、雑誌で解説を担当。
<主な著書>
『ネイチャー資本主義』(PHP新書)
『超入門カーボンニュートラル』(講談社+α新書)
『データでわかる 2030年 地球のすがた』(日経プレミアシリーズ)
『ESG思考』(講談社+α新書)