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公開日:2023.06.01 / 最終更新日:2023.09.30

グローバル人材になるにはどんなスキルが必要?【徹底解説】

日本経済の伸びしろが懸念される今日、海外の市場を視野に入れている国内企業が増えて来ました。

そこで需要が高まっているのが、グローバル人材です。
グローバル人材になるには、学生のあいだから意識して身につけておきたい多くのスキルがあります。

本記事では、グローバル人材の概要や、需要が高まっている理由、必要とされるスキルなどを紹介します。
グローバル人材としての働き方も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

外国大学の日本校

 

目次

グローバル人材とは?


グローバル人材は、日本国内だけではなく、海外でも通用するビジネススキルをもった人材のことを指します。
さらに詳しく知るために、文部科学省や総務省などが発表している、グローバル人材の定義を確認してみましょう。

文部科学省の定義

文部科学省では、グローバル人材を以下のように定義しています。

文部科学省のグローバル人材の定義

グローバル化が進展している世界の中で、主体的に物事を考え、多様なバックグラウンドをもつ同僚、取引先、顧客等に自分の考えを分かりやすく伝え、文化的・歴史的なバックグラウンドに由来する価値観や特性の差異を乗り越えて、相手の立場に立って互いを理解し、更にはそうした差異からそれぞれの強みを引き出して活用し、相乗効果を生み出して、新しい価値を生み出すことができる人材。

引用元:グローバル人材の育成について

 

語学にとどまらず、価値観の異なる相手の立場に立って物事を考え理解する力や、お互いの違いを強みとしてとらえ、新たな価値を生み出す力などが必要とされています。

総務省の定義

続いて、総務省でのグローバル人材の定義は以下のようになっています。

総務省のグローバル人材の定義

「グローバル人材」とは、第2期計画において、日本人としてのアイデンティティや日本の文化に対する深い理解を前提として、ⅰ)豊かな語学力・コミュニケーション能力、ⅱ)主体性・積極性、ⅲ)異文化理解の精神等を身に付けて様々な分野で活躍できる人材とされている。

引用元:グローバル人材育成の推進に関する政策評価

 

総務省では、日本の文化を深く理解したうえで、語学力とコミュニケーション能力、異文化を理解しようとする精神などが必要であると書かれています。
「日本人としてのアイデンティティを持つこと」を前提としているのが特徴的です。

グローバル人材育成推進会議の定義

内閣官房長官を議長とするグローバル人材育成推進会議では、以下のように定義されています。

グローバル人材育成推進会議のグローバル人材の定義

○我が国がこれからのグローバル化した世界の経済・社会の中にあって育成・活用していくべき「グローバル人材」の概念を整理すると、概ね、以下のような要素が含まれるものと考えられる。

  • 要素Ⅰ:語学力・コミュニケーション能力
  • 要素Ⅱ:主体性・積極性、チャレンジ精神、協調性・柔軟性、責任感・使命感
  • 要素Ⅲ:異文化に対する理解と日本人としてのアイデンティティ

○このほか、「グローバル人材」に限らずこれからの社会の中核を支える人材に共通して求められる資質としては、幅広い教養と深い専門性、課題発見・解決能力、チームワークと(異質な者の集団をまとめる)リーダーシップ、公共性・倫理観、メディア・リテラシー等を挙げることができる。

引用元:グローバル人材育成推進会議 中間まとめ

 

こちらは、文部科学省と総務省の定義を合わせたような内容です。
語学力とあわせて教養や専門性、メディア・リテラシーなども求められるので、英語力を磨きつつ、そのほかの勉強も並行して行う必要があると読み取れます。

グローバル人材が注目されている4つの理由

上記のように、国をあげてグローバル人材を育成する動きが活発になった背景には、以下の4つの理由が挙げられます。

理由①日本経済が停滞しているため

日本のGDP(Gross Domestic Product:国内総生産)はアメリカと中国に次いで3位と、それほど悪くない順位に見えるかもしれません。
しかし、日本の生産性は90年代以降から伸び悩んでいます。
GDPを国民1人あたりに換算した場合は、世界で27位と主要先進国のなかでは最下位になっています。

こうした現状を受けて、経済が停滞している日本国内の市場のみを視野に入れるよりも、成長している海外の市場を狙うほうが事業を拡大できると考える企業が増えてきました。
グローバル人材は、そのような企業から求められているのです。

参考: GDP, current prices  ※2023年5月時点のデータです。

理由②日本の人口減少が進んでいるため

日本の総人口数は12年連続で減少しており、少子高齢化も進んでいます。
少子高齢化は、2040年にはピークを迎え、労働人口が約1,000万人以上も減少すると厚生労働省が発表しています。

これからも深刻化すると予想される人手不足を解消するには、海外から人材を呼び込むしか方法がありません。
そこで、日本人と外国人のあいだに立って、適切にコミュニケーションがとれるグローバル人材の需要が高まっています。

参考:統計局ホームページ 

理由③ダイバーシティを推進する必要があるため

先進国でダイバーシティを推進する動きが強まっている背景から「企業でも人材の多様化がビジネスにおいてプラスに働く」という考え方が生まれています。
現在の日本国内では、女性が活躍する社会を目指す政策のほうが活発に打ち出されていますが、いずれは外国人にも雇用機会を積極的に提供する社会に変わっていくでしょう。

そうした社会の流れを見越して、どんな国籍の方とでもコミュニケーションをとる力があるグローバル人材は、多くの企業から求められるようになっていきます。

理由④国内でもビジネスがグローバル化しているため

現代では、国産の商品しか消費しない日本人はほとんどいません。
パソコンやスマートフォンは海外製品が国内シェアの上位を占めていますし、海外の食品や雑貨を買いたいと思えば、ネットショッピングでいつでも購入できる時代です。

これからのビジネスにおいて、海外の企業と関わりをもつ機会はますます増えます。 外国人とも対等に取引できるグローバル人材であれば、事業拡大への大きな貢献が期待できるため、注目が集まっています。

グローバル人材に必要なスキル10選


ここからは、グローバル人材に必要な10個のスキルを紹介します。
これから海外進出を視野に入れた進路を決めるうえで、以下のスキルの取得を意識してみるとよいでしょう。

スキル①語学力

グローバル人材に欠かせないスキルは、なんといっても語学力です。
特に世界の共通言語である英語は、ビジネスにおける交渉の場や、同僚とのコミュニケーションなど多くの場面で役に立ちます。

語学力を高めるには、英語の読み書きだけではなく、自分の考えをそのまま英語で伝える力や、相手の話している内容を正確に理解する力を身につける必要があります。
海外へ留学して英語力や専門性を身につけながら、コミュニケーション力の上達が不可欠です。

なお、英語を話せる人材のほかに、中国語を話せる人材の需要も伸びています。

スキル②コミュニケーション能力

グローバル人材に必須と言っても過言ではないスキルとして、コミュニケーション能力が挙げられます。

国籍が異なる相手と接する際は、相手の話をよく聞き、自分の意見をわかりやすく伝える力はもちろん、相手の文化や歴史的背景を理解する力も必要です。
世界共通の話題や雑談を用意したうえで、各国の歴史と文化も勉強しておけば、相手に配慮した発言ができるうえに、教養のある人物として一目置かれるでしょう。

スキル③主体性

グローバル人材には、主体性も必要です。

役割分担がはっきりしている国内の企業では、管轄外の仕事は基本的に担当者に確認して判断を待ちます。
しかし、グローバル人材として働くと、海外の取引先の担当者や、社内の外国人にとっての窓口になる場面が多く、自分から主体的に動くことが特に求められます。
いちいち判断を求めていては、仕事が滞ってしまうだけではなく、取引先には「仕事が遅い人」だと判断され、ビジネスにも影響を及ぼすおそれがあるためです。

スキル④柔軟性

海外の方とコミュニケーションをとる際は、相手の意見を尊重する柔軟性があると、円滑に話を進められます。

主体性も大切ですが、自分の意見ばかり話してしまっては、コミュニケーションとして成り立ちません。
相手の話をよく聞き、どうすればお互いに満足のいく結果を生み出せるのかを考えるスキルも、グローバル人材には求められます。

スキル⑤チャレンジ精神

国際市場を視野に入れた企業で働くには、チャレンジ精神も不可欠です。

グローバル人材として起用されれば、社内でも前例がない案件や、事業拡大に向けた施策の立案を任される機会が増えるでしょう。
そんなときは、新しいアイデアを実現するために、チャレンジ精神をもって立ち向かう力も必要になります。

スキル⑥責任感

国際社会で働くためには、仕事を最後まで遂行するという責任感も大切です。

国際市場では、国内市場に比べて難しい案件やリスクをともなう仕事に直面する場面が多くあります。
それでも途中で投げ出さずに、最後まで責任を持って課題に取り組む力が、グローバル人材には求められています。

スキル⑦リーダーシップ

グローバル人材は、国内と海外をつなぐ橋渡し役として採用されます。
そのため、リーダーシップをとるスキルが欠かせません。

グローバル人材に求められるリーダーシップとは、チームワークを大切にしつつ、チームメイトがそれぞれ持っている強みを活かして、プロジェクトを進めていく力を指します。
大学やビジネススクールのグループワークで、ある程度の実務経験を積んでおくとよいでしょう。

スキル⑧ビジネスマナー

ビジネスマナーは国によって異なります。
たとえば、日本では初対面の相手には名刺を差し出しますが、欧米では最初に握手を交わすのがマナーです。
また、頻繁にお辞儀を繰り返す動作も、欧米では落ち着きがない人と見なされるので、あまり好まれません。

グローバル人材として活躍するには、各国のビジネスマナーをあらかじめ調べて身につけておくと安心です。

スキル⑨日本の文化・歴史の知識

グローバル人材は、日本人として海外の方とつながりを持つ役割を担います。
つまり、海外の方にとっては「日本人といえばこの人」というイメージが定着するわけです。
お互いを理解しあう間柄になるからには、海外の文化を理解するとともに、自分の国の文化や歴史も知っておく必要があります。

会話のきっかけとしても役立ちますし、お互いの国が歴史のなかでどのような関わりを持ってきたのかを知ることは、交流を深めていくうえでも重要です。

スキル⑩専門性

欧米や中国などの企業が重視するスキルとして、ビジネスの発展に役立つ専門性もあります。

日本では専門性を重視しない企業が多いため、あまり重要ではないと思われるかもしれません。
しかし、海外では専門性を重視した人事採用が中心となっています。
たとえば、経営学のプロであるMBA(Master of Business Administration:経営学修士号)を取得している人材や、IT・デジタルの専門技術を身につけている人材などが挙げられます。

多くのライバルのなかから採用を勝ち取るには、こうした専門性を深めることが不可欠です。

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グローバル人材が活躍できる業界

グローバル人材が活躍している業界として名前がよく挙がるのは、総合商社や大手メーカー、貿易、コンサルティング企業、金融などです。
これらの業界では海外勤務者も多く、全体的に見て海外で活躍できるチャンスも多いでしょう。

また、一般企業以外にも、国際機関や在外交官、国際支援団体などで働くという選択肢もあります。

参考:海外勤務者が多い会社トップ200ランキング | 東洋経済オンライン 

グローバル人材としての働き方

ここからは、グローバル人材がどのような働き方を選択できるのかを、紹介していきます。

方法①外資系企業で働く

外資系企業は、日本以外の国で設立された企業のことで、製造・販売の一部を他国で行います。
たとえば、製造を資源が豊富で物価の安い国で実施してコストを抑えたり、販売国の需要に合わせるために各国に支店を置いたりといった方法で、ビジネスを展開します。
GoogleやAmazon、Appleなどが有名ですね。

そのほかの特徴としては、次の内容が挙げられます。

【外資系企業の特徴】

  • 入社後は即戦力として働くよう求められる
  • 完全成果主義なので給料の変動が激しくなる
  • 休暇を取りやすい
  • 残業すると能力が低いと見なされる
  • 年齢や性別に関係なく意見を伝えられる
  • 転職も活発で歓迎される

一般的な日本の企業とは働き方が真逆になるので、海外の働き方で自分の力を試したい方や、日本の企業のルールに縛られずに働きたい方に向いています。

方法②日本のグローバル企業で働く

グローバル企業とは、設立国以外でも自社のビジネスを展開する企業を指し、日本ではトヨタ自動車やソニー、任天堂などが挙げられます。

次のような特徴もあります。

【日本のグローバル企業の特徴】

  • 研修制度が充実している
  • 収入が安定している
  • 解雇されにくい

グローバルに活躍できるとはいえ、働き方は日本の一般的な慣習に沿っています。
海外の働き方に不安がある方や、日本を拠点に海外でも活躍したい方におすすめです。

方法③国際機関で働く

国際機関は、3か国以上の国が集まって結成される組織のことで、政府間組織と国際非政府組織の2つに大別されます。
前者で有名な組織には、国際連合(UNIC)や世界保健機関(WHO)、後者には赤十字国際委員会(ICRC)や国際オリンピック委員会(IOC)などがあります。

【国際機関の特徴】

  • 希望のポストが空かなければ就職できない
  • 修士号以上の学位が必要になる職種もある
  • 即戦力が求められる
  • 給与はランクと勤務地によって決まる
  • 休暇の取りやすさは機関により変わる

国際機関によって仕事内容も給与も多様で、採用ポストの空きも不定期です。
興味のある国際機関がある方は、いつポストが空いても応募できるよう、入念に準備しておきましょう。

方法④在外公館で働く

海外の日本大使館や日本領事館、日本政府代表部などの在外公館で働くには、国家公務員である外交官になるほか、派遣社員の求人に応募するという手もあります。
在外公館での仕事内容は、他国との交渉や調整、事務業務、海外進出をしている企業のサポート、在外日本人のサポート、広報活動、ビザの発行など多岐に渡ります。

【在外公館の特徴】

  • 研修制度が充実している
  • 収入が安定しており、海外赴任手当も発生する
  • 外交官は日本国内で働く場面もある
  • 緊急時には泊まり込みで勤務する場合がある

外交官になるには大変な努力が必要ですが、日本人として外交の最前線で働けるという点は魅力的です。

参考:外務公務員(外交官) – 職業詳細 

方法⑤JICA海外協力隊で働く

JICA(ジャイカ)海外協力隊は、発展途上国へ隊員を派遣し、各国の発展を支援する取り組みを行っている団体です。
教育や農業、医療、研究、インフラ整備、文化的貢献、IT技術、スポーツ支援など、190種類以上の職種から自分の興味のある仕事を選びます。
帰国後は、海外での経験を活かしてグローバル企業に転職、または起業する道もあります。

【JICA海外協力隊の特徴】

  • 派遣期間は1か月~2年ほどと幅広い
  • 派遣先での生活に必要な生活費・宿泊費・住居・往復渡航費が支給される
  • 長期派遣の場合は活動終了時に協力活動完了金が支払われる
  • 休暇制度は職種により異なる

自分の得意分野を活かして発展途上国の役に立ちたい方や、日本を飛び出して様々な経験がしたいという方にピッタリです。

参考:募集情報 | JICA海外協力隊 

方法⑥通訳者として働く

国際会議や放送、商談、法廷などの場で活躍するグローバル人材に、通訳者がいます。
会話している双方の言葉を聞き取り、それぞれの言葉に通訳して伝えます。
相手の話している内容を正確に翻訳しつつ、話者に合わせて臨機応変に対応しなければならないので、高度な集中力が必要です。

【通訳者の特徴】

  • フリーランスが多い
  • 勤務時間や休日は案件ごとに大きく変動する
  • 時差の関係で夜間勤務が発生する
  • 専門用語の通訳にも対応する必要がある

収入はあまり安定していませんが、フリーランスで自由に働くことができます。

方法⑦起業して働く

グローバル人材として働く方法として、外資系企業や政府機関で働く以外に、起業という方法もあります。

【起業の特徴】

  • 海外では未開拓の市場があるためチャンスが多い
  • 事業内容や働き方を自由に決められる
  • 収入が保証されていない
  • 確定申告や社会保障手続きなどを自分で行う必要がある
  • 国によって制度や法律、税金の仕組みも異なるので注意が必要

現在の海外市場では、日本製品の輸出業や、海外での飲食業、アニメ制作などで収益を得る起業家が増えています。
また、NPO法人を設立して、国際的な支援を行う起業家もいるので、こうした事業にも挑戦してみてはいかがでしょうか。

こちらの記事でもグローバルな仕事について詳しく解説しております。
将来グローバルに活躍したいとお考えの方は、ぜひご覧ください。
【関連記事】
グローバルな仕事とは?11の選択肢と求められる能力 

グローバル人材になるには語学以外のスキルも必要になるので、しっかり準備しておこう

本記事では、グローバル人材が注目されている理由や、必要なスキル、働き方などを紹介しました。

グローバル人材には、語学力だけではなく、日本人としてのアイデンティティと、国籍を超えてお互いを理解し合う精神が求められます。
そのほかにも、コミュニケーションスキルやマナー、専門性を身につける必要もあります。
学生のあいだに海外で本場の英語を学び、異文化交流に親しんでおくと安心ですね。

外国大学の日本校

アリゾナ州立大学サンダーバードグローバル経営学部について

アリゾナ州立大学サンダーバードグローバル経営学部(以下、サンダーバード)は、1946年創立以来、75年以上の歴史を持つ、グローバルビジネスおよびグローバルマネジメントに特化した、高等教育機関です。

キャンパスには世界中から生徒が集まっており、その様子は「小さな国連」と呼ばれるほど。ダイバーシティな環境下で学ぶことにより、グローバルな視点や多文化への理解、協調性、そして将来のグローバルリーダーとしての力を養えます。

サンダーバードの卒業生たち

サンダーバードのアラムナイ(卒業生)は、世界約145ヶ国45,000人以上の卒業生からなり、その結びつきは他のビジネススクールでは見られない、非常に強固なものとして、世界的にも有名です。

アリゾナ州立大学サンダーバードグローバル経営学部広島大学グローバル校の紹介

サンダーバードが提供している「グローバルマネジメント学」「国際貿易学」の学士号を、日本でも学べる新プログラムがスタートしました。

日本国内にいながら、世界トップレベルのマネジメントスクールの授業を受け、アメリカの正規の大学の学士号を取得できます。

プログラム詳細はこちら

アリゾナ州立大学サンダーバードグローバル経営学部広島大学グローバル校は「外国大学の日本校」です

広島大学と75年以上の歴史をもつアリゾナ州立大学サンダーバードグローバル経営大学院が連携した学士号プログラムです。

本プログラムは文部科学省により「外国大学の日本校」として指定を受けております。
「外国大学の日本校」については、文部科学省のホームページをご覧ください。
外国大学等の日本校の指定:文部科学省

プログラムについて

取得できる学士号はアリゾナ州立大学の「グローバルマネジメント学」と「国際貿易学」の2種類です。

「グローバルマネジメント学」では、グローバルな環境で活躍するためのマネジメント力を学べるプログラムとなっています。

「国際貿易学」ではグローバルにビジネスを行うための政治的・文化的・経済的側面への理解を深めながら、国際貿易分野で活躍するために必要なスキルを学びます。

本プログラムでは、1・2年次を広島大学のキャンパスで、3・4年次をアリゾナ州で学びます。 広島を含め、4年間全ての授業が英語で行われますので、国内にいながらでもグローバルな環境で世界有数の大学によるグローバルマネジメントを学ぶことが可能です。

また、「国際貿易学」の学位取得後はアメリカでのOPT(Optional Practical Training)を取得し、卒業後アメリカで3年間の就労資格を得られます。

サンダーバードの国際貿易学はQS 国際貿易学ランキングにて「世界第1位」を獲得

サンダーバードの国際貿易学は、QSワールド大学ランキングの国際貿易学専攻で世界第1位を獲得しました。
QSワールド大学ランキングでは、修士課程(大学院)を専攻別に分け、以下の各項目について評価・選定したランキングを毎年発表しています。

  • プログラムの内容
  • 革新的な教育方法
  • 学生が就職できるように大学がどのように準備しているか

サンダーバードは上記の各項目で、最高評価を獲得しています。

詳しくはこちら

卒業後の進路について

サンダーバードの卒業生は、国際機関、グローバル企業をはじめ、各国政府やNPO団体など多種多様な分野において、世界を舞台に活躍。
在学中の進路支援にも力を入れており、世界中の卒業生ネットワークを活用した進路支援を行っています。

また、本学の修士課程であるMGM(Master of Global Management)プログラムへ進学する学生も多くいます。 ※MGMとは、通常のMBAではなく、全てのクラスがグローバルな視点で構成され、 “第4次産業革命の時代に必要とされ、本当の意味でグローバルに活躍できる真のリーダーを育てる”ことを目的とした修士号です。

将来の選択肢を広げるためにも、グローバルな視点で構成されたプログラムを日米両キャンパスで学べるユニークな形の留学に挑戦してみるのはいかがでしょうか。

サンダーバードでは、日本オフィスにて日本人スタッフが個別に留学サポートの相談を受付ています。将来グローバルに活躍したいなど、海外にご興味のある学生の方は、ぜひご相談ください!
【外国大学の日本校認定】アリゾナ州立大学サンダーバードグローバル経営学部 広島大学グローバル校の詳細はこちら

コラム監修者

監修者の写真

夫馬 賢治Kenji Fuma

株式会社ニューラル

代表取締役CEO

<略歴>

信州大学グリーン社会協創機構特任教授。アリゾナ州立大学サンダーバードグローバル経営大学院MBA。ハーバード大学大学院サステナビリティ専攻修士。東京大学教養学部国際関係論専攻卒。東証プライム上場企業、機関投資家、スタートアップ企業、ベンチャーキャピタルの社外取締役やアドバイザリーを多数務める。環境省、農林水産省、厚生労働省のESG分野の委員会委員を複数兼任。Jリーグ特任理事、ウォーターエイドジャパン理事、MASHSING UP理事。留学経験を活かしたグローバル視点での戦略立案を得意とする。国内外のテレビ、ラジオ、新聞、雑誌で解説を担当。

<主な著書>

ネイチャー資本主義』(PHP新書)

超入門カーボンニュートラル』(講談社+α新書)

データでわかる 2030年 地球のすがた』(日経プレミアシリーズ)

ESG思考』(講談社+α新書)

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