COLUMN
公開日:2022.06.30 / 最終更新日:2023.04.13

いつから留学の準備を進めるべき?準備期間と当日までの流れ

SNSなどのオンラインも含め、海外との交流の機会が増えてきています。外国人留学生や訪日観光客など、多様な人々とのコミュニケーションに英語などの語学力は欠かせません。 スキルアップにも繋がる方法として「留学」という手段が挙げられます。

日本を離れ、異文化の国で生活をしながら学ぶことは、自分自身の大きな財産になります。 社会人になると就職や転職などで忙しくなり、留学にかけられるタイミングはつかみにくくなります。そこで、高校生のうちから留学を考えてみることをおすすめします。

ここでは、留学の準備期間や実際の流れについて詳しく紹介しながら、準備を早くに進めるメリットも解説します。ぜひこれからの参考にしてください。

外国大学の日本校

留学の準備期間

留学には、検討や情報収集などの前段階から実際に学校を絞り込み、試験や申し込みを行うまでの準備期間があります。それぞれの詳しい内容や目安を確認していきましょう。

目安の準備期間は6ヶ月から

留学を検討し、情報を集めて申し込みをするまでの準備期間は6ヶ月から1年程度が目安です。何も決まっていない人ほど、期間にゆとりをもって情報を集めていきましょう。

情報を集める際の注意点として、応募や試験の締め切り日が設定されていることがあります。
申し込みに間に合わなければ、その学校やプログラムには応募ができなくなってしまいます。
応募までに十分な時間がとれない場合は、留学先だけでも先に決めてしまうと安心です。

いくつかの学校やプログラムをピックアップして、それぞれの申し込みの締め切り日を確認し、そこから逆算して情報収集や相談を行うスケジュールを組み立てましょう。

社会情勢を考えて渡航先を選ぶ

2022年、新型コロナウイルス感染症による影響や各地での紛争などが話題となっており、日本を取り巻く世界の社会情勢は日々変化しています。
日本も2020年から新型コロナウイルス感染症対策のために海外への渡航を制限しており、留学時点での社会情勢も予測しながら、こまめにニュースをチェックしましょう。

一時的にでも社会情勢が不安定になりそうな場合は留学先の候補から外すなど、安全を優先して留学の準備を進めてください。

人気の留学先は定員になりやすい

日本から近い、治安が良いなどの理由で人気の高い留学先は、夏休みなどの長期休暇時に特に予約が埋まりやすくなっています。
準備期間が6ヶ月以上確保できたとしても、悩んでいるうちに希望先が予約でいっぱいになってしまったり、候補に入れていたところが次々と定員になったりする可能性があるため、早めに行動に移すことが大切です。

留学までの流れ


留学を実現するまでの流れについて、それぞれのプロセスごとにみていきましょう。

留学する目的・目標の決定

留学をしたいと考えたあと、なぜ留学をしたいのか目的や目標を考えます。興味のある分野や将来に役立つプログラムなど、勉強したいことをピックアップして決めましょう。

留学の目的や目標が定まらなければ、なんとなくの海外体験になってしまい、身につけるべき物事を見落としてしまう可能性もあります。現地でアクティブに学びたいことや余暇時間に学ぶことなどを考えてみてください。

留学経験をもっている人が周囲にいれば、その人から話しを聞くこともできます。目的や目標の内容や設定方法などをアドバイスしてもらうと良いでしょう。

【関連記事】
留学の目的やゴール地点を明確にしておくと良い理由

情報収集

次に、留学に関する情報を収集しましょう。アメリカやオーストラリアなど、留学先の学生の一年の過ごし方や学びのスタイル、留学にかかる費用などを検索します。

留学経験のある人からざっくりと費用や滞在期間の目安を教えてもらったり、自分自身でインターネットや書籍を使って調べたりする方法が一般的ですが、学校の進路相談や留学先の学校のオンライン相談会に出席する方法もあります。

学校への資料請求、または最寄りの留学ステーション・留学情報センターでの情報収集も、希望先が埋まらないうちに早めの行動を行ってください。

大学の説明会や相談会に参加

希望先の大学が説明会を開催したときは、積極的に参加をしてみてください。詳細を質問できたり質疑応答の機会が設けられたりと、相談会ならではの特典があります。

希望校を決めて申し込む

留学先によっては、TOEICのほかにTOEFLやIELTSの受験が必須の場合があります。希望校が決まった段階で、TOEFLやIELTSも早めに受験しておきましょう。

試験を受ける

希望先の学校の入学基準を満たしている場合、試験が受けられます。指定の方法で試験を受け、合格すると留学が可能になります。

出国に向けた準備

試験に合格し、留学が可能になった段階で出国に向けて準備をします。現地への入国・滞在に必要な持ち物をそれぞれ詳しくみていきましょう。

チケット類

出国に際し、必要になる公共交通機関や航空券などのチケットは早めに用意しておくと安心です。 特に航空券は予約が混み合う時期には予約が殺到し、空きがなくなってしまう可能性があります。

留学が決まった段階ですぐに手配を行ってください。

パスポート

パスポートは、滞在期間にあわせて取得しておきましょう。有効期限は渡航先の国や取得するビザの種類に応じて異なります。事前に確認をして、取得を行ってください。

ビザ

ビザ(査証)は、自分自身の身元を確認・審査するための証明書です。パスポートは入国に際して必要なものですが、ビザは事前に審査を行って承認された人のみが就業や就学できる重要な書類です。

ビザとビザの関連書類を持っていなければ、入国ができても現地で就学許可証の取得ができない場合があるため、忘れずに用意をしておきましょう。

留学保険

海外では、ケガや病気にかかったときに自己負担が発生します。「留学保険」と呼ばれる、留学生向けの海外旅行保険に加入しておくことをおすすめします。

留学保険は滞在中の治療費や他者にケガなどを負わせてしまった場合の損害賠償などが付帯しています。

クレジットカード

海外では、支払いをクレジットカードで行う文化があります。現金を持たずにクレジットカードで支払いを済ませられるように、クレジットカードを1枚用意しておくと便利です。

PlusまたはCirrusのマークがついている国際キャッシュカードも用意できれば持っていきましょう。現地のATMで、現地通貨として出金することができます。

衣類

現地での滞在に必要な衣類に加えて、帽子・コンタクトレンズ・メガネ・サングラス・晴雨兼用の傘など必要なものを揃えます。ただし、現地で購入可能なものは持ち運ぶ必要はありません。

ガジェット類

充電器・モバイルバッテリー・コンセントの変換プラグ・変圧器などは必須です。変圧器は海外対応のものを用意しましょう。

勉強道具

参考書・辞書・その他の勉強に必要なアイテムを揃えます。ペンなどは現地でも購入できますが、お気に入りのものが必ずしも売っているとは限らないため、スペアがあると安心です。

持っていくものの整理

改めて、持っていくものの整理を行いましょう。
滞在中の着替え・辞書など勉強に必須のアイテム・使い慣れた文房具や身の回りのものをわかりやすく小分けにしてまとめます。

機内への持ち込みが制限されるものはキャリーケースの中に入れるか、検査場で提示する必要があるものは目立つ袋に入れておくなどの工夫を。

その他、飲み慣れた薬や医薬品など、現地で購入しにくいものは日本から持っていく必要があります。

出発

留学の当日、いよいよ日本を離れて出発します。

航空券やカード類、現金などすぐに必要なものはいつでも取り出せるように、ショルダーバッグやウエストポーチに入れて準備しておきましょう。

盗難に遭う可能性の高いバッグは避け、貴重品類は体から離さないように注意を。キャリーケースに入れっぱなしにしないなど、保管場所にも注意が必要です。

長距離の移動では、機内や移動中に眠ることもあるかもしれません。盗難には最大限注意し、快適に過ごすための耳栓やアイマスクなどのアイテムを持っていくと便利です。

留学の準備を早めに行うメリット

留学の準備を早めに行うと、どのようなメリットがあるのでしょうか。

慌てずに準備が進められる

留学当日が近づいてからの準備は時間に限りがあり、かなりの慌ただしいスケジュールになってしまいます。直前になって「あれもこれも準備していない」と焦らないためにも、ゆとりのあるスケジューリングを心掛けたいところです。

TOEFLやIELTSのような資格試験は日程が限られており、申し込みの締め切り前に定員に達すると締め切られてしまいます。日程にゆとりをもって受験しておけば、定員になっても慌てる心配がありません。

時間のかかる手続きも安心

学生ビザの取得は、渡航先の国によって方法が異なります。パスポート・申請書・直近に撮影した写真・入学許可証・指紋登録などさまざまなプロセスや証明書類が必要になります。

必要書類を揃える時間・正式に申請を行う時間・受理されるまでの時間がそれぞれかかることを考えると、早めの準備が大切です。

外国大学の日本校

留学の流れを押さえて早めに準備する

今回は留学の準備についてお伝えしました。留学は、希望先の学校を調べてから申し込みを行うまでにまとまった時間がかかります。希望先の学校に必要な条件を満たし、受験や申請書の提出などが必要になります。

アリゾナ州立大学サンダーバードグローバル経営学部について

アリゾナ州立大学サンダーバードグローバル経営学部(以下、サンダーバード)は、1946年創立以来、75年以上の歴史を持つ、グローバルビジネスおよびグローバルマネジメントに特化した、高等教育機関です。

キャンパスには世界中から生徒が集まっており、その様子は「小さな国連」と呼ばれるほど。ダイバーシティな環境下で学ぶことにより、グローバルな視点や多文化への理解、協調性、そして将来のグローバルリーダーとしての力を養えます。

サンダーバードの卒業生たち

サンダーバードのアラムナイ(卒業生)は、世界約145ヶ国45,000人以上の卒業生からなり、その結びつきは他のビジネススクールでは見られない、非常に強固なものとして、世界的にも有名です。

アリゾナ州立大学サンダーバードグローバル経営学部広島大学グローバル校の紹介

サンダーバードが提供している「グローバルマネジメント学」「国際貿易学」の学士号を、日本でも学べる新プログラムがスタートしました。

日本国内にいながら、世界トップレベルのマネジメントスクールの授業を受け、アメリカの正規の大学の学士号を取得できます。

プログラム詳細はこちら

アリゾナ州立大学サンダーバードグローバル経営学部広島大学グローバル校は「外国大学の日本校」です

広島大学と75年以上の歴史をもつアリゾナ州立大学サンダーバードグローバル経営大学院が連携した学士号プログラムです。

本プログラムは文部科学省により「外国大学の日本校」として指定を受けております。
「外国大学の日本校」については、文部科学省のホームページをご覧ください。
外国大学等の日本校の指定:文部科学省

プログラムについて

取得できる学士号はアリゾナ州立大学の「グローバルマネジメント学」と「国際貿易学」の2種類です。

「グローバルマネジメント学」では、グローバルな環境で活躍するためのマネジメント力を学べるプログラムとなっています。

「国際貿易学」ではグローバルにビジネスを行うための政治的・文化的・経済的側面への理解を深めながら、国際貿易分野で活躍するために必要なスキルを学びます。

本プログラムでは、1・2年次を広島大学のキャンパスで、3・4年次をアリゾナ州で学びます。 広島を含め、4年間全ての授業が英語で行われますので、国内にいながらでもグローバルな環境で世界有数の大学によるグローバルマネジメントを学ぶことが可能です。

また、「国際貿易学」の学位取得後はアメリカでのOPT(Optional Practical Training)を取得し、卒業後アメリカで3年間の就労資格を得られます。

サンダーバードの国際貿易学はQS 国際貿易学ランキングにて「世界第1位」を獲得

サンダーバードの国際貿易学は、QSワールド大学ランキングの国際貿易学専攻で世界第1位を獲得しました。
QSワールド大学ランキングでは、修士課程(大学院)を専攻別に分け、以下の各項目について評価・選定したランキングを毎年発表しています。

  • プログラムの内容
  • 革新的な教育方法
  • 学生が就職できるように大学がどのように準備しているか

サンダーバードは上記の各項目で、最高評価を獲得しています。

詳しくはこちら

卒業後の進路について

サンダーバードの卒業生は、国際機関、グローバル企業をはじめ、各国政府やNPO団体など多種多様な分野において、世界を舞台に活躍。
在学中の進路支援にも力を入れており、世界中の卒業生ネットワークを活用した進路支援を行っています。

また、本学の修士課程であるMGM(Master of Global Management)プログラムへ進学する学生も多くいます。 ※MGMとは、通常のMBAではなく、全てのクラスがグローバルな視点で構成され、 “第4次産業革命の時代に必要とされ、本当の意味でグローバルに活躍できる真のリーダーを育てる”ことを目的とした修士号です。

将来の選択肢を広げるためにも、日米両キャンパスでグローバルな視点で構成されたプログラムを学べるユニークな形の留学に挑戦してみるのはいかがでしょうか。

サンダーバードでは、日本オフィスにて日本人スタッフが個別に留学サポートの相談を受付ています。将来グローバルに活躍したいなど、海外にご興味のある学生の方は、ぜひご相談ください!

【外国大学の日本校認定】アリゾナ州立大学サンダーバードグローバル経営学部 広島大学グローバル校の詳細はこちら

 

コラム監修者

監修者の写真

夫馬 賢治Kenji Fuma

株式会社ニューラル

代表取締役CEO

<略歴>

信州大学グリーン社会協創機構特任教授。アリゾナ州立大学サンダーバードグローバル経営大学院MBA。ハーバード大学大学院サステナビリティ専攻修士。東京大学教養学部国際関係論専攻卒。東証プライム上場企業、機関投資家、スタートアップ企業、ベンチャーキャピタルの社外取締役やアドバイザリーを多数務める。環境省、農林水産省、厚生労働省のESG分野の委員会委員を複数兼任。Jリーグ特任理事、ウォーターエイドジャパン理事、MASHSING UP理事。留学経験を活かしたグローバル視点での戦略立案を得意とする。国内外のテレビ、ラジオ、新聞、雑誌で解説を担当。

<主な著書>

ネイチャー資本主義』(PHP新書)

超入門カーボンニュートラル』(講談社+α新書)

データでわかる 2030年 地球のすがた』(日経プレミアシリーズ)

ESG思考』(講談社+α新書)

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