大学留学で使える奨学金とは?日本と海外の事例をまとめて解説
「海外の大学に留学したいけど、高額な費用を用意できない……」と諦めてはいませんか?
実は、奨学金のなかには海外留学に対応した種類もあり、それを使えば必要な資金を調達できます。
そこでこの記事では、大学留学に使える奨学金を、日本と海外それぞれの制度に分けて解説していきます。
憧れの海外留学を絶対に実現させたい方は、ぜひこの記事を参考にしてください。
目次
留学でも奨学金制度は使えるのか
奨学金制度は、海外留学目的にも使えます。
日本では、政府や財団、自治体などが、海外留学を望む方に向けてさまざまな奨学金制度を設けています。
また、留学先の大学から奨学金を受け取ることができるパターンもあるので、選択肢の1つとして考えておくとよいでしょう。
ただ、どの奨学金にも応募条件や審査があり、容易に援助を受けられるわけではありません。
くわえて、返済の義務や利子の有無も奨学金ごとに異なりますので、しっかりと確認しておきましょう。
奨学金の種類
まず、奨学金の種類について解説していきます。
➀貸与型
貸与型は、名前のとおり一時的に資金が「貸与」される、つまり借りる制度です。
よって、将来的には必ず返済しなくてはなりません。
貸与型の奨学金を申し込む際には、連帯保証人と保証人の準備が必要です。
連帯保証人と保証人をお願いする相手の方には、借りる総額や用途を事前に説明して承諾してもらう必要があります。
さらに貸与型は、有利子か無利子かで種類が分かれます。
有利子の場合は当然利息がつき、返済総額は借り入れた金額よりも高くなるので注意しましょう。
もちろん、無利子だとしてもお金を借りることには変わりないので、貸与型を使うのであれば、将来どのように返済していくのかをしっかり計画する必要があります。
一方で、貸与型は募集している団体が多かったり、採用基準が比較的低かったりといったメリットも存在します。
給付型と比較すると支援を受けやすいので、給付型が使えなかった際の別案として考えておくとよいですね。
②給付型
給付型では、返済の必要がない奨学金が支給されます。
将来の経済的負担もなく資金の問題を解決できるので、積極的に使っていきたい制度です。
ただ、それゆえに募集している人数が限られていたり、採用の基準が厳しかったりするので注意が必要です。
支援を受けられるのは、成績や家庭の収入などの基準を満たした方だけということは、理解しておきましょう。
日本で申請できる奨学金
日本で申請できる奨学金には、数多くの種類があります。
今回はそのなかから、11種類の奨学金をピックアップしてご紹介していきます。
➀海外留学支援制度(日本学生支援機構)
海外留学支援制度は、日本学生支援機構(JASSO)が提供する留学生向けの給付型奨学金です。
3種類あるので、それぞれの特徴を表形式で整理しました。
【海外留学支援制度一覧】
制度名 | 海外留学支援制度(学部学位取得型) | 海外留学支援制度(大学院学位取得型) | 海外留学支援制度(協定派遣) |
対象者 | 応募時に日本に在住し、高校等卒業後、海外にある大学で「学士号」を取得する課程に直接進学する方(その他、語学や学業成績などの要件あり) | ・修士号または博士号の学位取得を目的として海外の大学院へ留学する方・学士以上の学位を取得した方、または取得見込みの方(その他、語学や学業成績などの要件あり) | 日本の大学、大学院、短期大学、高等専門学校、専修学校で、諸外国の学校への8日以上1年以内の期間派遣に参加する学生(その他、語学や経済的理由などの要件あり) |
採用人数 | 78人(2023年度) | 151人(2023年度) | 各大学のプログラムに依存 |
支援内容 | 奨学金:月額5万9,000~11万8,000円授業料:年度250万円を上限とする実費額 | 奨学金:月額8万9,000~14万8,000円授業料:年度250万円を上限とする実費額 | 月額:6万~10万円(派遣先の都市による)渡航支援金(一定の家計基準を満たす者):16万円渡航支援金(一定の派遣期間を満たす者):13万円 |
支援期間 | 原則4年 | 修士号の学位取得コース:2年博士号の学位取得コース:3年 | 各学校のプログラムに依存 |
審査内容 | 書類審査、面接試験 | 書類審査、面接試験 | 各学校で異なる |
募集時期 | 毎年9月頃に、翌年度留学分の募集要項を公表 | 毎年9月頃に、翌年度留学分の募集要項を公表 | 各学校のプログラムに依存 |
参照:独立行政法人日本学生支援機構「海外留学のための奨学金」
申し込みは、どの制度でも日本の学校を通じて行います。
海外留学支援制度(協定派遣)のみ、各学校で実施されているプログラムの内容に沿った支援が提供されるので、気になる方は各学校のカリキュラムを調べてみましょう。
②グルー・バンクロフト基金
グルー・バンクロフト基金は、アメリカのリベラルアーツ・カレッジへの留学を支援する団体で、給付型の奨学金制度を提供しています。
戦前に、日米の相互理解に尽力した2人の駐日米国大使が設立した基金が始まりとなっている、伝統ある団体です。
年間で最大8万ドルの援助が受けられ、また、基金から進学先の大学に対して授業料免除の推薦を得られる場合もあります。
ただ、採用人数は合計で10人と非常に狭き門なので、援助を受けたいのであれば入念な対策が必須です。
ちなみに、リベラルアーツ・カレッジとは、アメリカに存在する学生数1,000~3,000人ほどの小規模なタイプの大学です。
一般的な学問から美術や音楽などの芸術分野まで、幅広いテーマから自分のやりたい学問を選んで学べる点が、日本の大学とは異なります。
③中島記念国際交流財団の奨学金
中島記念国際交流財団とは、特定の専門分野において世界で活躍できる人材の育成促進と、海外の大学院に留学する日本人学生の援助を目的として設立された財団です。
情報科学・生命科学・経営科学の3つの分野で、留学生に対する資金援助を行っています。
分野が限られており募集人数も少ないですが、月額30万円の給付にくわえて渡航費、授業料の支援など、非常に手厚い支援を実施しています。
④ロータリー財団グローバル補助金
ロータリー財団は以下の分野に重点を置いて、世界的に活動している団体です。
【ロータリー財団の活動分野】
- 平和の推進
- 疾病との闘い
- 水と衛生
- 母子の健康
- 教育の支援
- 地元経済の成長
- 環境の保護
グローバル補助金は、上記の分野に該当する、持続可能かつ測定可能な成果をもたらす大規模な国際的活動を支援するための奨学金です。
往復航空券代や授業料、生活費などに対して、3万ドル以上が支給されます。
一般的な勉学ではなく、社会活動の遂行に重点が置かれた奨学金制度なので、何を目的として援助を受けるのかはしっかりと考えなくてはなりません。
明確な志と熱意を持って活動に取り組める方は、ぜひチャレンジしてみてください。
⑤平和中島財団の奨学金
平和中島財団は、世界平和の実現と社会の発展を目指し、国際社会に貢献しうる人材の育成を図るために設立された財団です。
留学する大学院生を対象に、最長2年間にわたり月額20万円を支給し、さらに往復の渡航費を負担しています。
なお、学部生の募集は2020年度より休止しています。
募集人数は15人(2023年度)と多くはありませんが、専攻分野の制限や所得制限がないので、比較的応募しやすい奨学金制度です。
⑥吉田育英会の奨学金
吉田育英会は、ファスナーや住宅建材などで有名な日本の企業であるYKKの創業者、吉田忠雄氏によって1967年に設立された団体です。
学業・技術に優れた若者に対する支援を通じて、社会に貢献することを理念として掲げています。
吉田育英会が援助するのは、以下に示す3つの分野で、海外の大学での博士号の取得、あるいは同等の研究機関での研究を目的に留学する方です。
【吉田育英会の援助分野】
- 人文科学系分野
- 社会科学系分野
- 工学や農学、医学を含む自然科学系分野
援助の規模としては、奨学期間を通じて月額2,500ドルの支給、授業料や研究費用として最大250万円の支給、さらに往復の渡航費の支給があり、非常に充実しています。
研究に重点が置かれた制度なので、将来上記の分野で研究者として活躍したい方にとっては、魅力的な奨学金制度です。
参照:公益財団法人吉田育英会
⑦柳井正財団海外奨学金プログラム
柳井正財団海外奨学金プログラムは、ユニクロの創立者である柳井正氏が設立した財団の奨学金制度です。
主にアメリカとイギリスの一流大学への留学を支援しており、進学先にはマサチューセッツ工科大学やハーバード大学など、世界的な有名大学が名を連ねています。
年間9万5千ドル(英国の大学に留学する場合は6万5千ドル)を上限とし、大学ごとに必要な費用を4年間(英国の大学に留学する場合は原則3年間)支給します。
年2回選考があり、要件を満たしていればどちらにも応募可能です。
⑧内村鑑三スカラシップ
内村鑑三スカラシップは、アメリカの名門リベラルアーツ・カレッジであるアーモスト大学の卒業生、内村鑑三氏を記念して設立された奨学金制度です。
同大学へ留学する日本人学生を対象に、学費相当額にくわえて、食費や寮費を2年間にわたって支給します。
支援の内容は充実していますが、2年に1度の募集で、しかも募集人数は1名と超難関です。
また、TOEFL iBTで100点以上(英検1級相当)獲得していることが応募資格の1つとなっており、非常に高度な英語能力が求められています。
参照:内村鑑三スカラシップ
⑨フリーマン奨学金
フリーマン奨学金は、名門リベラルアーツ・カレッジであるウェズリアン大学への留学生を支援するための奨学金制度です。
日本を含むアジア11か国からそれぞれ1名ずつ奨学生が選ばれるので、こちらも非常に競争率が高いです。
ただその分支援は手厚く、授業料、手数料、宿泊費、食費、必需品、交通費を含む出席費用など、総額8万ドル以上が支給されます。
⑩本庄国際奨学財団の奨学金
本庄国際奨学財団は、環境破壊や人種問題などの、世界で発生している深刻な課題に対処できる人材を育成するために設立された財団です。
専門分野は問わず、大学院生を対象に援助を提供しています。
月額20万円(1~2年間)、月額18万円(3年間まで)、月額15万円(4年を超える期間)の3パターンから給付形態を選べるのが特徴です。
⑪笹川平和財団の奨学金
笹川平和財団は、国際的な課題の解決に向けた調査研究や事業活動を推進するために設立された財団です。
奨学金制度は2022年スタートと比較的新しい制度ですが、授業料・寮費、健康保険料、往復1回分の交通費などを支給しており、支援内容は非常に充実しています。
参照:笹川平和財団スカラシップ
アメリカで申請する奨学金
次は、海外で受給できる奨学金制度を紹介していきますが、2021年の時点で日本人の留学先として最も多い国がアメリカです。
よって今回は、主にアメリカに留学した場合に使える制度を解説していきます。
参照:独立行政法人日本学生支援機構「2021(令和3)年度日本人学生留学状況調査結果」
(「3.国(地域)別日本人留学生数」を参照)
アメリカの大学から留学生に提供される奨学金には、代表的な4つのタイプがあり、すべて返済不要の給付型です。
以下に、それぞれの特徴を整理しました。
➀メリット型奨学金
メリット型奨学金とは、学業成績、スポーツ、芸術、リーダシップなど、さまざまな分野で優秀な成績を収めている学生に対して与えられる奨学金制度で、留学生も対象です。
この奨学金は学生側が申請するものではなく、大学側が「この学生になら援助してもよい」と判断した学生に対して提供します。
その額もケースバイケースで、年間1,000ドルの場合もあれば、まれに全額免除になる場合もあります。
メリット型奨学金の対象者となるには、出願の段階からいかに自分が魅力的な学生であるかをアピールする必要があるので、高校在学中から実績を作っておかなければなりません。
②ニード型奨学金
ニード型奨学金は、学生が学費を全額払えない場合、不足分を援助してくれる奨学金制度です。
このタイプの奨学金制度を使うには、複雑な申請プロセスを通過する必要があります。
くわえて提出書類が多く、生活費全般の状況、税金、家族構成など、事細かな家計状態の提示が必須です。
③在学生向けの奨学金
在学中に優秀な成績を収めると得られる奨学金も、なかには存在します。
基本的に、成績優秀であることがどの奨学金でも重要視されるので、援助を受けるチャンスを少しでも増やしたいのであれば、とにかく勉学に励みましょう。
④留学生向けの奨学金
キャンパスの国際化のため、留学生へ奨学金を出す大学も存在します。
場合によっては、日本人であることが多様性に貢献していると判断され、援助を受けられる場合もあるので、事前調査をしておくとよいかもしれません。
アリゾナ州立大学サンダーバードでは、日本人留学生を対象とした【奨学金制度】を設けております。英語サイトをご参照の上、詳しくは東京オフィスまでお問い合わせください。
奨学金制度について(英語サイト)
その他の国で扱われている奨学金制度
参考として、アメリカ以外の国の奨学金制度をいくつかまとめてご紹介します。
【カナダの奨学金制度】
- 高円宮記念クィーンズ大学留学奨学金:クィーンズ大学への留学が対象
- ヴァニエ・カナダ大学院奨学金:カナダの大学院課程への留学が対象
- バンティング博士研究員奨励金:博士課程修了者を対象にした研究奨励金
【オーストラリアの奨学金制度】
- OeAD奨学金:大学、大学院、博士課程、博士研究を対象にした奨学金
- デスティネーション・オーストラリア奨学金:オーストラリアの地方教育機関で勉強する留学生が対象
ほかにも各国には多種多様な奨学金制度があるので、ご自身が留学したい国の制度を調べてみてください。
奨学金をもらいやすくするには?
アメリカで奨学金をもらいやすくするためには、どのような対策をすればよいのでしょうか?
以下に3つのポイントを整理したので、それぞれ解説していきます。
➀自己アピールする
とにもかくにも、目指す大学に「この学生になら奨学金を出してもいい!」と思ってもらうことが重要です。
アメリカの大学は日本とは違い、一斉に実施される入試はなく、在学中の高校の成績、エッセイ、推薦状の有無、その他課外活動など、多様な観点に基づき合否を決定します。
ですので、アメリカの大学に留学したい方は、普段から勉強に励み、課外活動に参加して、ご自身の個性や魅力を磨いておかなければなりません。
勉学の優秀さにくわえて、幅広く多彩な強みを持てば、大学からも高い評価を得られます。
②大学を選ぶ
アメリカには、奨学金の出やすい大学とそうでない大学があります。
有名私立大学は、留学生に多額の奨学金を提供している大学として有名です。
一方で、そのほかの大規模な私立大学や、州立大学、2年制のコミュニティ・カレッジなどは、奨学金が支給されにくい傾向にあります。
ただ、上記に含まれる大学でも、キャンパスによっては留学生に奨学金を出しているところもあるので、事前に詳細は調べておきましょう。
アリゾナ州立大学サンダーバードでは、日本人留学生を対象とした【奨学金制度】を設けております。英語サイトをご参照の上、詳しくは東京オフィスまでお問い合わせください。
奨学金制度について(英語サイト)
③交渉する
一部の大学では、なんと奨学金の額の交渉も可能です。
「自分にはほかの学生にはない稀有な技能がある」「自分が入学すれば大学にはこれほど利益がある」とアピールできれば、大学側を納得させられる可能性があります。
もちろんすべての大学が交渉に応じるわけではありませんし、必ずうまくいく保証もないので、望みは薄いが可能性はある、程度にとらえておくとよいでしょう。
アメリカ留学の費用相場
アメリカへの留学にかかる費用相場は、どれほどのものでしょうか?
語学留学と大学留学、それぞれのケースをご紹介します。
なお、円とドルの計算は、2023年7月時点の為替に基づきます。
語学留学
アメリカの語学学校は一般的に週単位で授業料を設定しており、その額は平均すると約300ドルほどです。
日本円に換算すると、年間およそ190万円かかります。
生活費を含めた総合的な滞在費は、滞在する地域や居住形態などの要因で大きく変わります。
サンディエゴやサンフランシスコをはじめとする、留学先として代表的な都市へのホームステイを想定すると、年間約180万~190万円かかる計算です。
合計すると、語学留学にかかる費用は380万円ほどで、通う学校や地域によってプラスマイナス100万円ほどの幅があると考えておきましょう。
大学留学
大学留学の場合、通う先の大学が州立か私立かで授業料が大きく異なってきます。
私立大学の場合は、年間410万~750万円、州立大学だと年間137万~410万円かかります。
さらにここへ滞在費をくわえると、1年の大学留学にかかる費用は、私立大学で550万~900万円、州立大学でも300万~550万円ほどとなっています。
留学生向けの多種多様な奨学金を活用して、海外留学の夢を叶えよう!
いかがでしたでしょうか?
奨学金制度には留学生向けのものが数多くあることがわかりましたが、容易に援助を受けられるものはほとんどありません。
高額な海外留学の費用を少しでも減らしたいのであれば、奨学金を得られる優秀な学生になれるよう、普段から研鑽を積みましょう。
アリゾナ州立大学サンダーバードグローバル経営学部について
アリゾナ州立大学サンダーバードグローバル経営学部(以下、サンダーバード)は、1946年創立以来、75年以上の歴史を持つ、グローバルビジネスおよびグローバルマネジメントに特化した、高等教育機関です。
キャンパスには世界中から生徒が集まっており、その様子は「小さな国連」と呼ばれるほど。ダイバーシティな環境下で学ぶことにより、グローバルな視点や多文化への理解、協調性、そして将来のグローバルリーダーとしての力を養えます。
サンダーバードの卒業生たち
サンダーバードのアラムナイ(卒業生)は、世界約145ヶ国45,000人以上の卒業生からなり、その結びつきは他のビジネススクールでは見られない、非常に強固なものとして、世界的にも有名です。
アリゾナ州立大学サンダーバードグローバル経営学部広島大学グローバル校の紹介
サンダーバードが提供している「グローバルマネジメント学」「国際貿易学」の学士号を、日本でも学べる新プログラムがスタートしました。
日本国内にいながら、世界トップレベルのマネジメントスクールの授業を受け、アメリカの正規の大学の学士号を取得できます。
アリゾナ州立大学サンダーバードグローバル経営学部広島大学グローバル校は「外国大学の日本校」です
広島大学と75年以上の歴史をもつアリゾナ州立大学サンダーバードグローバル経営大学院が連携した学士号プログラムです。
本プログラムは文部科学省により「外国大学の日本校」として指定を受けております。
「外国大学の日本校」については、文部科学省のホームページをご覧ください。
外国大学等の日本校の指定:文部科学省
プログラムについて
取得できる学士号はアリゾナ州立大学の「グローバルマネジメント学」と「国際貿易学」の2種類です。
「グローバルマネジメント学」では、グローバルな環境で活躍するためのマネジメント力を学べるプログラムとなっています。
「国際貿易学」ではグローバルにビジネスを行うための政治的・文化的・経済的側面への理解を深めながら、国際貿易分野で活躍するために必要なスキルを学びます。
本プログラムでは、1・2年次を広島大学のキャンパスで、3・4年次をアリゾナ州で学びます。 広島を含め、4年間全ての授業が英語で行われますので、国内にいながらでもグローバルな環境で世界有数の大学によるグローバルマネジメントを学ぶことが可能です。
また、「国際貿易学」の学位取得後はアメリカでのOPT(Optional Practical Training)を取得し、卒業後アメリカで3年間の就労資格を得られます。
サンダーバードの国際貿易学はQS 国際貿易学ランキングにて「世界第1位」を獲得
サンダーバードの国際貿易学は、QSワールド大学ランキングの国際貿易学専攻で世界第1位を獲得しました。
QSワールド大学ランキングでは、修士課程(大学院)を専攻別に分け、以下の各項目について評価・選定したランキングを毎年発表しています。
- プログラムの内容
- 革新的な教育方法
- 学生が就職できるように大学がどのように準備しているか
サンダーバードは上記の各項目で、最高評価を獲得しています。
卒業後の進路について
サンダーバードの卒業生は、国際機関、グローバル企業をはじめ、各国政府やNPO団体など多種多様な分野において、世界を舞台に活躍。
在学中の進路支援にも力を入れており、世界中の卒業生ネットワークを活用した進路支援を行っています。
また、本学の修士課程であるMGM(Master of Global Management)プログラムへ進学する学生も多くいます。 ※MGMとは、通常のMBAではなく、全てのクラスがグローバルな視点で構成され、 “第4次産業革命の時代に必要とされ、本当の意味でグローバルに活躍できる真のリーダーを育てる”ことを目的とした修士号です。
将来の選択肢を広げるためにも、グローバルな視点で構成されたプログラムを日米両キャンパスで学べるユニークな形の留学に挑戦してみるのはいかがでしょうか。
サンダーバードでは、日本オフィスにて日本人スタッフが個別に留学サポートの相談を受け付けています。将来グローバルに活躍したいなど、海外にご興味のある学生の方は、ぜひご相談ください!
【外国大学の日本校認定】アリゾナ州立大学サンダーバードグローバル経営学部 広島大学グローバル校の詳細はこちら
お問い合わせ
コラム監修者
<略歴>
信州大学グリーン社会協創機構特任教授。アリゾナ州立大学サンダーバードグローバル経営大学院MBA。ハーバード大学大学院サステナビリティ専攻修士。東京大学教養学部国際関係論専攻卒。東証プライム上場企業、機関投資家、スタートアップ企業、ベンチャーキャピタルの社外取締役やアドバイザリーを多数務める。環境省、農林水産省、厚生労働省のESG分野の委員会委員を複数兼任。Jリーグ特任理事、ウォーターエイドジャパン理事、MASHSING UP理事。留学経験を活かしたグローバル視点での戦略立案を得意とする。国内外のテレビ、ラジオ、新聞、雑誌で解説を担当。
<主な著書>
『ネイチャー資本主義』(PHP新書)
『超入門カーボンニュートラル』(講談社+α新書)
『データでわかる 2030年 地球のすがた』(日経プレミアシリーズ)
『ESG思考』(講談社+α新書)