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公開日:2021.09.04 / 最終更新日:2023.09.30

海外留学する際の滞在先の種類や選び方を紹介

海外留学に興味はあるものの、滞在先の種類や決め方がわからない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ただでさえ慣れない環境で生活することになるため、ご自身の性格に合う、安全な滞在先を選びたいですよね。

そこで本記事では、海外留学をする際の滞在先の種類や、それぞれのメリット・デメリット、選び方などを紹介します。 留学を決める前に、滞在先の下調べをしたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。

外国大学の日本校

留学時の滞在先の種類とそれぞれのメリット・デメリット

留学する際の滞在先には、どのような種類があるのでしょうか?
メリット・デメリットもあわせて紹介するので、参考にしてみてください。

種類①学生寮・レジデンス

留学時の滞在先として、まずは学校が直接運営している学生寮やレジデンスが挙げられます。レジデンス(Residence)とは、民間の学生寮のことです。

学生寮に滞在する場合は、ひと部屋あたりだいたい2~4人が割り当てられ、同じ大学や語学学校の学生と一緒に生活します。

学生寮のなかにはバスルームやキッチンなど生活に必要な設備が揃っており、寮によっては建物内に食堂やカフェテリア、自習室などが用意されている場合もあります。

メリット

学生寮に入居するメリットは、情報交換や悩み相談ができる友人を作りやすいという点です。
なぜ友人を作りやすいのかというと、学生寮では各国から集まった学生同士で生活するため、慣れない環境において自然と協力し合う関係性に発展しやすいためです。

また、ルームメイトと日常的に英語で会話する習慣も生まれるため、日常生活を通して語学力やコミュニケーションスキルを身につけることもできるでしょう。

さらに、学生寮は学校の敷地内か、すぐ近くに建てられている場合が多いため、通学が楽であるというメリットもあります。

デメリット

学生寮に住むと、プライベートな時間を持つことが難しいというデメリットがあります。
なぜなら、学生寮は2~4人部屋である場合がほとんどである都合上、一人で過ごす時間はあまりないためです。

そのため、ルームメイトと気が合わない場合や、騒音、共有スペースのルール決めなどでトラブルが起こる可能性もあります。

また、寮によっては長期休暇のあいだは建物が閉鎖される場合もあり、一時的に寮を出なければならない可能性がある、という点にも注意が必要です。

種類②ホームステイ

海外留学の際は、ホームステイするという選択肢もあります。
ホームステイとは、留学先の一般家庭に滞在させてもらうことです。
ホームステイ先の家族のことをホストファミリーとよび、彼らと一緒に生活することで、現地の生活を体験できます。

留学生が寝泊まりする部屋は、基本的には個室で、家具や生活用品はその家庭で用意されているものを借ります。

なお、ホームステイ先はペットを飼っている家庭もあるため、動物アレルギーを持っている場合は、ホームステイ先を決める前に申告しておくとよいでしょう。 食物アレルギーもあれば、一緒に申告しておくと安心です。

メリット

ホームステイの大きなメリットは、現地の生活や文化を体験できるという点です。
学校では教わらない現地の生活習慣や、地元の人しか知らないおすすめのスポットなど、ホストファミリーからさまざまなことを教わる貴重な機会を得られるでしょう。

ホストファミリーとの交流によりグローバルな関係性を構築することによって、もし将来は現地で働いてみたいと思ったときにも、きっとこの経験が役に立ちます。

また、ホストファミリーが留学中の生活をサポートしてくれるため、安心して勉強に取り組むこともできるでしょう。

デメリット

ホームステイのデメリットは、ホストファミリーのルールや生活リズムに合わせなければならないという点です。
留学生は、ホームステイさせてもらっているという立場上、ある程度のルールやマナーを守る必要があります。
しかし、ルールが厳しすぎたり、家族と生活リズムが合わなかったりすると、ホームステイ先に馴染めず、ストレスの原因となってしまう可能性があるのです。

また、ホストファミリーが留学生に対してあまり協力的ではない場合もあるため、注意が必要です。 ホームステイは、ホストファミリーが無償で留学生を受け入れている場合と、報酬を受け取っている場合の、2つのパターンがあります。
ホストファミリーによっては報酬だけが目当てというケースもあり、食事が出てこない、会話をしてもらえないといったトラブルも起こり得ます。

ホームステイ先でトラブルが起こった際は、学校や留学エージェントに相談しましょう。

種類③ルームシェア・シェアハウス

留学生活に慣れてきたら、アパートでルームシェアをしたり、シェアハウスに住んだりするといった選択肢もあります。

その場合、2人~複数人でアパートやシェアハウスを借り、バスルームやキッチン、リビングなどを共用します。
寝室は個別に分かれていることがほとんどですが、物件によっては相部屋の場合や、バスルームがそれぞれの部屋についている場合など、さまざまです。

アパートやシェアハウスを探す方法は、日本で物件を探す場合と同様です。
まずはインターネットや不動産会社で物件を探し、住みたい部屋が見つかったら、見学の予約を入れます。
見学が済んだら、家賃交渉や書類提出などを経て契約を締結し、入居するという流れです。

また、学校の掲示板でルームメイトを募集している場合があるため、チェックしてみましょう。

メリット

シェアハウスやルームシェアのメリットは、比較的安い家賃で好きな立地・物件に暮らせるということです。

複数人で暮らせば家賃も安くなり、なおかつ好きな立地や物件を選ぶこともできるので、一人暮らしよりもお得です。

また、一緒に暮らす住人は学生だけではなく、社会人もいるため、幅広い年齢層の人とコミュニケーションを取ることができます。
一方、寝室は一人部屋である場合がほとんどのため、プライベートな時間も大切にすることが可能でしょう。

デメリット

ルームシェアやシェアハウスのデメリットは、人間関係のトラブルが起こりやすいという点でしょう。 なぜなら、騒音や共用スペースでのマナー違反、盗難などのトラブルが起こりやすい環境であるためです。
特に、アメリカをはじめとする海外では日常的にパーティーを開く文化があるため、集団で騒ぐことに抵抗がない場合が多く、予告なく他の住人の友人が訪れる可能性もあります。

トラブルを避けるためにも、貴重品や金銭は自分で管理し、相手の文化も考慮したうえで、自分の意見をはっきりと伝えるようにしましょう。

種類④アパート(一人暮らし)

上級者向けですが、現地のアパートで一人暮らしをするという選択肢もあります。

なお、アメリカをはじめとする海外のアパートは、日本のアパートよりも家賃が高い場合がありますが、日本よりも部屋の面積が広く、初期費用も抑えられる傾向にあります。

メリット

アパートで一人暮らしをする大きなメリットは、自分のペースで生活できるという点です。
学生寮やホームステイ先では、ルールに従わなければならない場合がほとんどですが、アパートの自室ではその必要がありません。

また、自分の好きな立地や物件を選ぶことができるため、学校から近い場所や、お気に入りの地域に住むことも可能です。

さらに、海外で部屋を借りる際の手続きや、水道・光熱費の支払い方法、生活費のやりくりなど、将来にも役立つ貴重な経験を積むことができるというメリットもあります。

デメリット

アパートで一人暮らしをするデメリットは、やはり家賃が高額であるという点でしょう。

学生寮やホームステイに比べると、アパートは家賃から光熱費、食費、生活費まですべて自分一人でまかなわなくてはならないため、費用も高額になります。

さらに、買い物や家事を手伝ってくれる人がおらず、生活費や食費のやりくりも自分で行う必要があるため、勉強との両立が難しい場合もあるでしょう。

また、留学生という立場上、国内に住んでいる人よりも入居の審査が厳しく、アパートを貸してもらえない可能性もあるため、注意が必要です。

留学時の滞在先を手配する方法

ここまでは、留学時の滞在先の種類を紹介しました。
ここからは、留学時の滞在先を手配する方法を紹介します。

出国前の滞在先の手配においては、あまり心配する必要はありません。
なぜなら、最初の滞在先は、学校側が斡旋してくれる場合がほとんどだからです。

最初の滞在先は出国前に選ぶ必要があり、自分の目で物件を確かめることができないため、安全性や利便性において問題が発生する可能性があります。
そのため、学校に手配してもらう学生寮やホームステイ先に滞在することをおすすめします。

なお、留学生活に慣れてきたら、シェアハウスに住んだり、学生同士でルームシェアをしたりすることも可能です。
その場合は、学校の掲示板でルームシェアの募集を探すか、友人から紹介してもらうなどの方法が安全でしょう。

留学時の滞在先の選び方

ここからは、滞在先を選ぶ際に押さえておきたいポイントを紹介します。 滞在先を選ぶ際のポイント

  • 予算はどれくらいあるか
  • プライベートな時間がどれくらい必要か
  • 英語や海外生活に慣れているかどうか

まずは、ご自身の予算を把握しておくことが大切です。
なぜなら、予算によって選択できる滞在先も変わるためです。

たとえば「予算があまりないから滞在費はなるべく抑えたい」という場合は、シェアハウスやルームシェアを検討するとよいでしょう。

また、プライベートな時間をどれくらい確保したいのか、という点も大切なポイントです。

プライベートな時間を大切にしたい場合は、予算に余裕があれば、アパートが適しています。
人とのコミュニケーションも、プライベートな時間も大切にしたいという場合は、一人部屋のあるシェアハウスやホームステイを選択するとよいでしょう。

最後に、ご自身が英語や海外での生活に慣れているかどうか、という点も考えておく必要があります。

もし英語に慣れていない場合や、海外での生活が初めてである場合は、学生寮やホームステイを選択しましょう。
これらの滞在先は、留学生であるという前提で受け入れてくれるため、初心者にも安心です。

一方、海外での生活に慣れており、英語力にも自信があるという場合は、シェアハウスやアパートでの生活に挑戦してもよいかもしれません。

以上のようなポイントを考慮して滞在先を選ぶことで、留学中も安心して楽しく生活できるでしょう。

滞在先が決まったら準備すること

最後に、滞在先が決まったら準備することを紹介します。

まず、学校側が滞在先を斡旋してくれる場合は、必要な書類を揃えて、学校側の指示に従って手続きを進めてください。
学生寮の場合は、事前に寮の規則が送られてくるため、あらかじめ目を通しておきましょう。

ホームステイの場合は、あらかじめ学校からホストファミリーの情報が送られてくるので、出国前にメールで連絡を取ることが可能です。
ホストファミリーへ自分の写真や自己紹介文などを送っておくと、実際に対面した際に、スムーズにコミュニケーションを取れるため、おすすめです。
また、お土産もあわせて準備しておくと、喜ばれるでしょう。

外国大学の日本校

留学時の滞在先はメリットとデメリットを考慮して自分に合った安全な場所を選ぼう

いかがでしたでしょうか。

本記事では、留学時の滞在先の種類とそれぞれのメリット・デメリット、選ぶ際のポイントなどを紹介しました。

留学時の最初の滞在先は、学校が斡旋してくれる学生寮やホームステイ先などを選ぶと安心です。
海外での生活に慣れてきたら、シェアハウスやルームシェアを選ぶことも可能です。
ご自身に合った滞在先を選ぶことで、有意義な留学生活を送れるでしょう。

アリゾナ州立大学サンダーバードグローバル経営学部について

アリゾナ州立大学サンダーバードグローバル経営学部(以下、サンダーバード)は、1946年創立以来、75年以上の歴史を持つ、グローバルビジネスおよびグローバルマネジメントに特化した、高等教育機関です。

キャンパスには世界中から生徒が集まっており、その様子は「小さな国連」と呼ばれるほど。ダイバーシティな環境下で学ぶことにより、グローバルな視点や多文化への理解、協調性、そして将来のグローバルリーダーとしての力を養えます。

サンダーバードの卒業生たち

サンダーバードのアラムナイ(卒業生)は、世界約145ヶ国45,000人以上の卒業生からなり、その結びつきは他のビジネススクールでは見られない、非常に強固なものとして、世界的にも有名です。

アリゾナ州立大学サンダーバードグローバル経営学部広島大学グローバル校の紹介

サンダーバードが提供している「グローバルマネジメント学」「国際貿易学」の学士号を、日本でも学べる新プログラムがスタートしました。

日本国内にいながら、世界トップレベルのマネジメントスクールの授業を受け、アメリカの正規の大学の学士号を取得できます。

プログラム詳細はこちら

アリゾナ州立大学サンダーバードグローバル経営学部広島大学グローバル校は「外国大学の日本校」です

広島大学と75年以上の歴史をもつアリゾナ州立大学サンダーバードグローバル経営大学院が連携した学士号プログラムです。

本プログラムは文部科学省により「外国大学の日本校」として指定を受けております。
「外国大学の日本校」については、文部科学省のホームページをご覧ください。
外国大学等の日本校の指定:文部科学省

プログラムについて

取得できる学士号はアリゾナ州立大学の「グローバルマネジメント学」と「国際貿易学」の2種類です。

「グローバルマネジメント学」では、グローバルな環境で活躍するためのマネジメント力を学べるプログラムとなっています。

「国際貿易学」ではグローバルにビジネスを行うための政治的・文化的・経済的側面への理解を深めながら、国際貿易分野で活躍するために必要なスキルを学びます。

本プログラムでは、1・2年次を広島大学のキャンパスで、3・4年次をアリゾナ州で学びます。 広島を含め、4年間全ての授業が英語で行われますので、国内にいながらでもグローバルな環境で世界有数の大学によるグローバルマネジメントを学ぶことが可能です。

また、「国際貿易学」の学位取得後はアメリカでのOPT(Optional Practical Training)を取得し、卒業後アメリカで3年間の就労資格を得られます。

サンダーバードの国際貿易学はQS 国際貿易学ランキングにて「世界第1位」を獲得

サンダーバードの国際貿易学は、QSワールド大学ランキングの国際貿易学専攻で世界第1位を獲得しました。
QSワールド大学ランキングでは、修士課程(大学院)を専攻別に分け、以下の各項目について評価・選定したランキングを毎年発表しています。

  • プログラムの内容
  • 革新的な教育方法
  • 学生が就職できるように大学がどのように準備しているか

サンダーバードは上記の各項目で、最高評価を獲得しています。

詳しくはこちら

卒業後の進路について

サンダーバードの卒業生は、国際機関、グローバル企業をはじめ、各国政府やNPO団体など多種多様な分野において、世界を舞台に活躍。
在学中の進路支援にも力を入れており、世界中の卒業生ネットワークを活用した進路支援を行っています。

また、本学の修士課程であるMGM(Master of Global Management)プログラムへ進学する学生も多くいます。 ※MGMとは、通常のMBAではなく、全てのクラスがグローバルな視点で構成され、 “第4次産業革命の時代に必要とされ、本当の意味でグローバルに活躍できる真のリーダーを育てる”ことを目的とした修士号です。

将来の選択肢を広げるためにも、日米両キャンパスでグローバルな視点で構成されたプログラムを学べるユニークな形の留学に挑戦してみるのはいかがでしょうか。

サンダーバードでは、日本オフィスにて日本人スタッフが個別に留学サポートの相談を受付ています。将来グローバルに活躍したいなど、海外にご興味のある学生の方は、ぜひご相談ください!

【外国大学の日本校認定】アリゾナ州立大学サンダーバードグローバル経営学部 広島大学グローバル校の詳細はこちら


コラム監修者

監修者の写真

夫馬 賢治Kenji Fuma

株式会社ニューラル

代表取締役CEO

<略歴>

信州大学グリーン社会協創機構特任教授。アリゾナ州立大学サンダーバードグローバル経営大学院MBA。ハーバード大学大学院サステナビリティ専攻修士。東京大学教養学部国際関係論専攻卒。東証プライム上場企業、機関投資家、スタートアップ企業、ベンチャーキャピタルの社外取締役やアドバイザリーを多数務める。環境省、農林水産省、厚生労働省のESG分野の委員会委員を複数兼任。Jリーグ特任理事、ウォーターエイドジャパン理事、MASHSING UP理事。留学経験を活かしたグローバル視点での戦略立案を得意とする。国内外のテレビ、ラジオ、新聞、雑誌で解説を担当。

<主な著書>

ネイチャー資本主義』(PHP新書)

超入門カーボンニュートラル』(講談社+α新書)

データでわかる 2030年 地球のすがた』(日経プレミアシリーズ)

ESG思考』(講談社+α新書)

 

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